女秘密調査員 唇に賭けろ

劇場公開日:

解説

企業戦争の裏側に飛びこむ美貌の女産業スパイ。脚本は「続・いそぎんちゃく」の長谷川公之、監督は「あゝ陸軍隼戦闘隊」の村山三男。撮影も同作の渡辺公夫が担当。

1970年製作/82分/日本
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1970年6月10日

ストーリー

電機業界のライバル、アポロ電機とヒカリ産業は、カラーテレビの輸出契約をめぐって、しのぎをけずっていた。アポロの調査部次長、松本から、その入札獲得の調査を依頼された、秘密調査員香織は、ヒカリ首脳部の個人的スキャンダルと不正事件を明るみに出そうと行動を開始した。香織はまず、課長の井上に接近、専務の三橋を洗ったが、なにひとつでてこない。一方、香織の相捧、笠原の苦心の盗聴器作戦も、専務の用意周到な防止装置によって、再生音は雑音となり、意味をなさなかった。そんな時、ヒカリ側の謀略で、アポロのカラーテレビが火を吹いた。こうして、香織たちの必死の情報収集もむなしく入札はヒカリの手におちた。ところが、思いがけないことに、盗聴したテープの再生から、ヒカリが画期的な新製品RXを開発したことが判明した。再び調査を開始した香織と笠原はまんまとRXの設計図を手にした。だがその瞬間、非常ベルが高く響いた。必死に逃げる二人に手を貸したのは沖という男であった。彼は何故か松本と手を切れと忠告し、意外な事実を打ち明けた。自殺した香織の姉は沖の恋人で、彼女を死に追いやったのは三橋であるというのだ。香織は三橋の秘書の芳枝に密着、ついに、三橋と局長・馬場の汚職現場を録音テープに収めた。そしてテープをエサにRXの設計図を手中にした香織と笠原。しかし松本の行状を監視していた沖の機転がなければ、松本の裏切りですべては水泡に帰すところだった。

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