橋のない川 第二部(1970)
劇場公開日:1970年4月25日
解説
「日本暗黒史 情無用」の佐治乾と今井正が脚本を共同執筆、第一部についで今井正が監督した文芸作品。撮影は今井監督とコンビの中尾駿一郎が担当。
1970年製作/140分/日本
配給:その他
劇場公開日:1970年4月25日
ストーリー
畑中孝二は夢をみた。少年時代の夢であった。川の対岸を杉本まちえが歩いている。彼は夢中でまちえを呼んだ。しかし、まちえにはついに聞こえなかった。二人を遮っている川には橋がなかったのである……。孝二はすでに十八歳になっていた。高等科を優等で卒業したもののすでに数回職を変え、結局故郷の小森でいまは靴職人となっていた。被差別部落出身者には就職の自由はなかった。永井藤作の娘お夏は、大阪に身売りしていたが、村の若者清一と世をはかなんでの心中自殺をとげた。妹しげみはお夏の前借の肩代りに、食いぶちを減らすために自ら身売りをのぞんだ。ここにも同和問題の悲劇があった。孝二とまちえは、ある日柏木先生のとりなしで卒業後初めて再会した。まちえは小森で教師となっていた。二人は長い差別の歴史ときびしい現実に怒りを増すのみだった。また、同じ靴職人となっている孝二の同級生たちは、「部落改善運動」を唱える秀賢和尚に結婚差別の現状をぶちまけた。一方、大阪の米問屋に奉公していた兄、誠太郎は主人徳三郎に好意をよせられていたが、娘あさ子が彼との結婚を切望していることを知るや、その態度は急変し、ついに誠太郎にひまをだし、あさ子の髪を切り、二人の仲をひきさいてしまった。ロシアへの内政干渉、シベリア出兵と日本は軍国主義への道をひたすら歩んでいた。諸物価は高騰し、米価の高騰はまさに天井知らずの様相を呈していた。米問屋は政府と結託し買占めを始め、さらに村の者に売る米はない、とつっぱねた。そして「米よこせ」運動が、ここ小森村にも波及した。その先頭に藤作がいた。だが、司直の手は藤作にのびた。秀昭、孝二たちが藤作の奪還にむかった日、右翼の国忠会が村に暴れこんできた。歯ぎしりして、口惜しがる秀昭たちの前に、秀昭を逮捕するために刑事が姿をみせた。だが、村の人々は人垣を固くして刑事をよせつけなかった。大正十一年、秀賢の提唱する「部落改善運動」は融和団体、平等会へ合流していった。だが、その創立大会に参加していた被差別部落の多くの人々は平等会の本質を見破っていた。「部落民は自らの手で差別と貧困を追放せよ」とのビラがまかれた時、会場は怒号と弥次馬で大きく紛糾した。秀昭たちを補えようとした巡査も群衆に阻止された。孝二と秀昭は抱き合って喜び合った。「水平社万才」の声が会場を圧した。
スタッフ・キャスト
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畑中ぬい北林谷栄
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畑中ふで長山藍子
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畑中誠太郎丸山持久
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畑中孝二山本聡
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少年時代の孝二大川淳
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永井藤作伊藤雄之助
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永井さよ阿部寿美子
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永井お夏夏圭子
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永井しげみ原田あけみ
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永井安夫島岡安芸人
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永井富三篠原一郎
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杉本まちえ津田京子
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少女時代のまちえ蒲原まゆみ
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杉本かね加藤土代子
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杉本清一住吉正博
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安井徳三郎加藤嘉
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安井みき南美江
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安井あさ子小林令子
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安井浅吉岡完
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安井勇三三沢孝年
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中津元次郎河野秋武
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柏木はつ先生寺田路恵
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秀賢今福将雄
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秀昭原田大二郎
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志村国八山村弘三
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志村貞夫金子正
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志村岩造日野道夫
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志村芳松国田栄弥
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志村伊之吉石川十郎
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志村源吉湯沢勉
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志村民夫小山尚允
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島野酉三松浦武男
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島野まつ山田光子
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島野万吉樋口史和
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島野忠夫杉江治
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佐味要三安藤直樹