森は生きている(1980)

劇場公開日

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解説

不幸な境遇に負けず、明るく心やさしく生きる少女が思いがけない幸福を得るまでを描く。ソビエトの詩人、サムエル・マルシャークの児童劇の映画化で、脚本は隆巴と矢吹公郎の共同執筆、監督も矢吹公郎がそれぞれ担当。

1980年製作/65分/日本
配給:東映

ストーリー

みなし児のアーニャは小鳥や野うさぎをかわいがる心やさしい少女。しかし、彼女を育てている老婆とその娘はとてもいじわるで、二人でいつもアーニャをいじめている。ある大晦日の晩、老婆と娘はアーニャに森にたき木を取りに行くように命ずると街に遊びに行った。かじかんだ手でたき木をひろう彼女はそこで若い兵士と出会った。彼は女王様の命令でモミの木をさがしに来ていた。たき木ひろいを手伝ってもらったアーニャは森一番のモミの木へ彼を案内した。わがままな女王様はモミの木に満足すると、四月にしか咲かないマユツキ草をとってくるように命ずる。それはどうしても手に入らず、遂に、マユツキ草をとどけた者にはカゴいっばいの金貨を与える、というおふれを出した。話を聞いた老婆はアーニャに森へマユツキ草を取ってくるように命ずる。吹雪のなか、こごえ死にそうなアーニャは、森の奥で十二人の月の精に出会う。アーニャがみなし児ながら、一所懸命生きていることを知っている森の精は一時間だけ時間を逆転させ、マユツキ草を咲かせ指輪をプレゼントした。それは困っているとき放り投げて呪文をとなえると十二人の精に会える不思議な指輪で、マユツキ草をどうして手に入れたかは言わない約束だ。老婆と娘は大喜び。そして娘は疲れて眠っているアーニャの指輪を奪ってしまった。女王様はマユツキ草を大変喜んだが、二人に、それが咲いている場所に案内するように命じ、出来なければ死刑にすると言う。アーニャに泣きつく二人。アーニャは指輪を返してくれることを条件に森に出かけた。こっそり後をつける娘。老婆はそれを女王様に伝える。娘から指輪をとった女王様は、指輪を返すかわりにマユツキ草の咲いていてる場所を教えるように言う。しかし、アーニャは約束を守って答えない。おこった女王様は指輪をほうり投げた。その瞬間、呪文をとなえるアーニャ。季節は一瞬のうちに冬から春になり、夏、秋と変り、冬に戻った。寒さの中、老婆と娘はシューバを取りあっているうち犬になってしまった。最後まで約束を守ったアーニャに十二の精たちはソリとシューバをプレゼントした。わがままな女王様も、マユツキ草を咲かせたのが、アーニャのやさしさだと知って改心し、すっかり仲良しになった。ソリに乗って家路に向う二人を、三年間おとなしくしていれば元の姿に戻してくれると十二の精が約束した老婆と娘の犬が後を追う。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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