ズームイン 暴行団地

劇場公開日:

解説

団地に出没し、次々と主婦を襲う暴行魔を描く。脚本は「ズームアップ 暴行現場」の桂千穂、監督はこの作品がデビュー作となる黒沢直輔、撮影は「暴行儀式」の森勝がそれぞれ担当。

1980年製作/68分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1980年3月15日

ストーリー

競輪選手の妻、冴子は夫・功一が地方のレースに出場している間に、昔の恋人でピアノ調律師の隆也とデートの約束をした。隆也の住む団地に向う途中、冴子は黒のトレンチコートを着た男に襲われた。ニードルを持った男はぐったりした冴子を犯した。放心状態のまま隆也の部屋を訪れた冴子は、久しぶりの再会に激しく燃え、強姦されたショックも消えていく。ある晩、団地で強姦殺人事件が起こった。被害者の女高生は局部に揮発油を滲み込ませた脱脂綿をつめられ火をつけられて、殺されていた。数日後、同じ手口でまた女性が殺された。暫くして、買物帰りの冴子は、建築中の団地に女がトレンチコートの男に追い込まれ、強姦され、火をつけられて殺されるのを目撃した。恐怖に震える冴子。新聞記事によると、犯人は黒のトレンチコート、現場にはニードルが残されていた。冴子は驚いた。隆也は仕事でいつもニードルを携えている。ある日、隆也を見つけた冴子は後をつけた。隆也はフーテンのまゆ子を団地の一室へ連れ込む。悲鳴を聞いて冴子が部屋に入ると、そこにまゆ子が倒れていた。隆也に激しくつめ寄る冴子。まゆ子が意識を取り戻し、隆也を屋上へ追いつめる。二人はもみあううち地上へ転落してしまった。これで暴行魔も現われないと思うと冴子はホッとするが、功一に抱かれても、もうひとつ燃え上がらない。数日後、隆也の思い出を求めてあの団地に行くと、驚くべきことに、何と若い主婦が黒いトレンチコートの男に襲われ、火をつけられていた。茫然とする冴子の顔に映ったのは隆也とは似ても似つかない犯人の顔。燃えあがる主婦の裸体のそばで、冴子は妖しい快感に襲われるのだった。

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