翔べイカロスの翼

劇場公開日:

解説

無難な人生の軌道に乗ることに背を向け、サーカスの世界に飛び込んで花形ピエロになりながら、超満員の観衆の前で綱渡り中に落下して死んだひとりの若者を描く。“ピエロのクリちゃん”の愛称で親しまれたキグレサーカスの栗山徹の短い生涯を記録した草鹿宏の同名のノンフィクションの映画化で脚本は「人間の証明 Proof of the Man」の松山善三、監督は「わが青春のとき」の森川時久、撮影は中尾駿一郎がそれぞれ担当。

1980年製作/112分/日本
配給:映画センター
劇場公開日:1980年1月26日

ストーリー

昭和四七年、カメラマン志望のひとりの若者がサーカスの写真を撮りたくて、キグレサーカスを訪れた。その青年、栗山徹は巨大なテント、ジンタの響き、命をかけた曲芸、緊張、拍手、歓声、そして、サーカスで生き生きと働く人々に魅せられ、無難な人生に背を向け自分もサーカスの世界に生きていくことを決意する。そこに働く人々を撮り続け、生活をともにしていくうち、笑いの原点“ピエロ”を志願した。サーカスに造詣の深い三木のり平、パントマイムのヨネヤマママコの教えを受け、メイクも自分で工夫し、訓練を重ね、次々と難しい芸を覚え、晴れ舞台に踏み出していく。“ピエロのクリちゃん”が誕生、多くの子供たちや大人たちに愛される。その魅力が広がり始めたとき、悲しい事故が起った。昭和五二年十一月、クリちやんが興行中の高綱渡りの最中に落下して亡くなった。青春のすべてをピエロに賭けた若者、栗山徹二十八歳、もう“ピエロのクリちゃん”の姿は二度と見ることができなくなった。

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映画レビュー

0.5見るに耐えない

2022年6月19日
スマートフォンから投稿

演技指導がまったくないような酷い映画でした。これだけの俳優人を集めながら主役とキグレの団員たちの演技があまりにつたなくて見るに耐えませんでした。監督の責任です。

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車エビ太郎

4.0心にしみる悲しみが感じられました

2016年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

昔、テレビで放送されたときに見ました。
また見たいと思っていましたが見つからず探していました。
最後のシーンが子供の頃の心に刺さっています。
主題歌の「翔べイカロスの翼」もマッチしていて泣けました。

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まさたん

3.5さださん若い!

2015年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

名曲、道化師のソネットが生まれた映画であり、さださん初の役者仕事であり唯一の主演映画である。
独立系で全国公開はされておらず、DVD化も最近なので、観ている人は少ないだろうけど、機会があったら是非観て欲しい映画。
映画を観てから改めて道化師のソネットを聴くと、より曲を理解できます。

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佐ぶ

3.5最近まで見られなかった傑作

2013年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

笑える

幸せ

この作品はひとりの男が生きた歴史を綴ったひとつの物語だ。

山口昌男の道化の理論を思い出す。
道化は話を盛り上げるために様々なことをする。
ときにそれは人の不幸を呼び寄せ、ときには人の幸福を作る。
そしていつの間にか話の中心にいるのが道化だという道化の理論。

この主人公の道化は、無難に生きることに思わず背を向けてしまったひとりの男である。

それが彼にとって正しかったのか間違いだったのか今となってはわからないが、それでもそれが本当に正しかったのだと信じたい。そう信じたくなるような作品だ。

上映会を誰かが企画して、そしてそれを見るしかないというのが今までの現状で、2012年にDVD化され家庭でも見えるようになった。
これはまったくこの映画のファンとして嬉しい限りである。

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lotis1040