チリンの鈴

劇場公開日:1978年3月18日

解説

優しい母をオオカミに殺された子ひつじが、復讐に必要な強さを手に入れるために、母の仇であるオオカミの下で修行するアニメーション。やなせたかし原作。「親子ねずみの不思議な旅」と同時上映された。

1978年製作/46分/日本
配給:ヘラルド
劇場公開日:1978年3月18日

あらすじ

小さな牧場で生まれた白くかわいい小羊は首につけた鈴の音から、チリンと呼ばれていた。羊達は平和で静かな生活を続けていたが、ある日血に飢えた狼ウォーに襲撃され、チリンの母もチリンをかばい殺されてしまう。生き残ったチリンは、復讐の念に燃えた。そしてウォーに近づき、強い動物になるための訓練を重ねる。時が経ち、チリンはもはや羊には見えないほどどう猛な怪物に育つ。そしてウォーと共に生まれた牧場を襲ったが、子をかばう母羊の姿に激しく動揺する。そして自分は羊だと言い放ち、羊を襲おうとするウォーの前に立ちふさがる。激しい格闘の末、チリンは復讐を遂げた。ウォーは自分を倒した相手がチリンだったことに満足し息を引き取る。チリンはもう一度緑の牧場で仲間達と一緒に暮したいと思ったが、異形の姿をしたチリンを仲間達はだれも受け入れようとはしなかった。独りになったチリンは山へ帰っていった。そしてウォーの孤独を実感するのだった。その後、谷間にチリンの鈴がかすかに聞こえはしたが、チリンの姿を見たものはいなかった…。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5チリンの金メダル

2025年6月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
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ぷにゃぷにゃ

2.5やさしいライオンもオススメです!

2025年6月28日
iPhoneアプリから投稿

絵本の大大大ファンなので、
映画があると知りウキウキで拝見

絵本と相違はないんだけど、
やっぱりなんだか絵本の方が好きだな…
なんでだろ いわゆる原作ファン的な心理なんかな

この映画の羊たちを見てると村上春樹の羊男の風貌を思い出す

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こな

4.0やなせたかしの真骨頂

2025年6月27日
PCから投稿

今でこそやなせたかしと言えばアンパンマンですが
アンパンマンがアニメ化する以前のやなせたかしの代表作・名作と言えばこちら。

親を狼に殺された子羊が狼に弟子入りして復讐する話。
これだけ聞くとよくある復讐劇かと思われますが、この作品の最大の特徴は「親を殺された子供が、殺した犯人に復讐するために殺した犯人の弟子になる」というところです。
初めて見た時は「なんで?」と思いました。この辺りは人によっては作品を全部見ても「なんで?」という思いは消えないでしょう。
冷静に考えると弟子入りを拒否されたら仔羊は狼に食べられるだけです。
ですがそこが作者であるやなせたかしのマジックが効いてます。美しい映像と怒涛の展開で多くの人に疑問を抱かせるより先に感動を覚えさせます。
実際初めて見たときは号泣してしまいました。
見終わった後もずっしりと重い物が心に残る感じがするでしょう。

オススメです。

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みる

3.0弱肉強食

2025年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

悲しい

怖い

単純

チリンは子どもの羊、ある時、小屋が狼に襲われ、チリンのママがかばって死んでしまう。
敵討ちを誓ったチリンは狼を追いかけ、敵わないと知ると強くしてほしいと頼む。
そして3年が経ち、チリンは凶暴な羊として恐れられていた。
人間社会みたいだ、とくに今の、ね。

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いやよセブン