肉体の悪魔(1977)

劇場公開日

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解説

受験地獄の中で年上の女性と出会い、彼女を追い求める青年の姿をレイモン・ラディゲの同名小説をもとに描く。脚本は「赤い花弁が濡れる」の白坂依志夫、監督は「団地妻 雨やどりの情事」の西村昭五郎、撮影は「女子大生 ひと夏の体験」の山崎善弘がそれぞれ担当。

1977年製作/88分/日本
配給:日活

ストーリー

祖父の三周忌の日、列席者の中の一人の女に純の目がとまった。若く美しい水木直子の出現は、大学受験をひかえた高校生の純の心をときめかせた。数日後、純は友人の恵美と一緒の直子をつけ、古本屋で何げなく話しかけて、直子の家へ行くきっかけをつくりあげる。心はずませ直子の家に来た純を待っていたのは、直子の婚約の事実だった。純は直子を忘れようと、友人に年上の女性を紹介してもらうが、何もできずに逃げだしてしまう。ある日、新婚早々の直子が純の家に来た。純は思いきって、直子のマンションまでついていく。純はウイスキーをあおると、突然、直子に襲いかかり、激しく抵抗する直子を犯した。夫・石森がシンガポール支店転勤で、昇進のチャンスをつかんで帰ったその夜、久しぶりに夫と激しく燃えた直子は、今までの幼なさの残った体が、女として開花していくのがわかるほど、官能の歓びに浸った。一方純は、直子を犯して以来、苦しみの毎日をおくっていたが、直子のシンガポール行きを知らされると、彼女への愛しさから、マンションへかけつけた。だが、そこにいたのは直子ではなく恵美であった。純は直子への思いをぶつけるように、彼女を犯し、荒々しく責めるのだった。ある日、学校から帰る途中の純の前に直子が現われ、恵美との一件を追求した。そして純の部屋で激しく口論するうちに、純は母親が家にいるのもかまわず、直子にせまっていく。女として開花した直子は抵抗もせず、純をむかえいれた。純は直子に一緒に暮らすよう懇願するが、直子は数日後、シンガポールへ出発していった。十ヵ月後、純は大学受験に失敗し、予備校へ通っていた。そんなある日、偶然直子と再会する。だが目の前の直子に以前の面影はなかった。直子に夢中だった頃を思い出しながら、純はあらためて過ぎし時間の重味を感じた。直子が変ったように石森も仕事が順調でなく、ひどいノイローゼに陥っていた。直子を抱いた後、異様な微笑を浮かべ、直子とビールを飲み交わした。何とその中には石森が砒素を盛りこんでいた。若者を肉欲の虜とした肉体の悪魔は、一人の女を死へ導いていくのだった。

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