色情妻 肉の誘惑
劇場公開日:1976年11月27日
解説
性的に満されない熟れきった人妻が、夢とも幻ともつかない陰靡な陶酔の世界に、我知らず引きずり込まれていく姿を描く。脚本は「暴行切り裂きジャック」の桂千穂、監督は「真夏の夜の情事 悶え」の西村昭五郎、撮影は「国際線スチュワーデス 官能飛行」の前田米造がそれぞれ担当。
1976年製作/72分/日本
配給:日活
劇場公開日:1976年11月27日
ストーリー
エリート検事を夫に持つ天城弘子は28歳。彼女は子供も出来ず、一見優雅な上流夫人として、なに不自由ない生活を送っていた。弘子もまた、自分でそう思っていた。しかし、仕事に情熱を燃やす夫の肇は出張勝ちで、たまに家に帰っても激しい疲労と未解決事件のフラストレーションから、インポ気味で弘子の求めに応じられなかった。弘子には満されない悶々とする夜が続いていた。このような性生活への不満は、弘子自身も気づかないうちに心の奥底に巣喰い始めていた。そんなある日、弘子はいつものいきつけの美容院に出かけた帰りに街をぶらぶらしていると、さも偶然をよそおいながらも巧みに仕組まれた感じで、美少年の孝夫と出会った。弘子は孝夫に近くのビルの中にあるジプシー占いの部屋に誘い込まれ、そこでうす気味の悪い老婆に水晶占いをしてもらった。老婆はまるで見透かすように、弘子の私生活を言い当てた。そして、唖然としている弘子に追い打ちをかけるように、老婆は弘子の抱いているセックスへの願望まで当ててしまった。驚きと恥ずかしさの交錯する弘子に、老婆は予言した。「すぐに男とセックスをしなければ、死ぬ」と。この日を境に、弘子は夢とも幻ともつかぬ奇妙な体験をした。その夜、弘子は疲れてぐったりしている夫に対して、まるで娼婦のようにベッドで振るまい、必死に夫をふるい立たせようとしたが、その努力も無駄だった。翌日、弘子は近所に買物に出かけたが、その途中で三度も命を失いかけた。予言は当っていたのだ。恐怖におののく弘子は、仕事中の夫を訪ね、早く欲求を満たしてくれるようにせがんだが、無理な話であった。その夜は、夫は出張でいなかった。何とか気も落ちついて、弘子は風呂に入っていた。しかしその時、一陣の突風がガスの火を吹き消し、弘子はガス中毒で、素裸のまま意識を失いかけてしまった。そこへ突然襲いかかったのは、あの孝夫だった。抵抗らしい抵抗も出来ずに、弘子は犯されてしまった。しかし弘子は、久し振りの、それも若い男の肉体に、いつしか夢中になってむしゃぶりつくのだった。弘子が、ふっと気がつくと孝夫は消えていた。これは夢ではなかったかと彼女は思った。しかし、翌日の朝、郵便受けに昨夜の恥態が写っているポラロイド写真が入っていた。そして電話がかかって来た。弘子はこのことを夫にも相談出来ずに、友達の碧のマンションを一人で訪ねた。そこでも、碧が買物に出かけた留守に、孝夫と美香が弘子を襲ってきた。二人はあっという間に弘子を裸にして、前と後ろから弘子を攻めまくった。弘子は犯されながら、かつて一度も経験したことのない強烈な刺激に痺れ、陶酔にひたっていくのだった。