戦後猟奇犯罪史

劇場公開日

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解説

戦後、実際に起きた猟奇犯罪を再現したオムニバス映画。脚本は「帰って来た女必殺拳」の金子武郎と「子連れ殺人拳」の中島信昭、監督は「五月みどりのかまきり夫人の告白」の牧口雄二、撮影は勝木勝夫がそれぞれ担当。

1976年製作/78分/日本
配給:東映

ストーリー

〈日本縦断、詐欺、殺人事件〉昭和38年10月、福岡県某市にある理髪店の店主・スミは、西本明に2万円の借金を申し入れた。西本は二ツ返事で引き受け、数日後、彼はつづけて2件の殺人を犯し、血だらけの2万円をスミに渡し行方をくらませた。そして、宇高連絡船で擬装自殺を仕組み、11月6日に広島に現われ、カトリック教会を舞台に詐欺を働いた西本は、やがて指名手配の警戒網をかいくぐって、静岡県浜松市にやって来た。“旅館ふじの”の一室を借りた西本は、女将ふじのと母親に大学の教授と偽り信用させ、母娘とも自分のものにしてしまう。だが、身分を見破られそうになり二人を絞殺、家財道具一式をたたき売り逃走、今度は弁護士を名乗り、関東一円で詐欺を重ね、北海道まで足を伸ばした。その後、東京へ舞い戻り、老弁護士を絞殺。この間に西本が犯した犯罪は、殺人3件で計5人、詐欺10件、窃盗2件、奪った金が64万円、全国津々浦々に張られた手配写真は60万枚にも及んだが、警察の必死の捜査にもかかわらず一向に捕まらなかったのだが、77日目にして、出発点の九州に舞い戻った西本は10歳の女の子に見破られたのだった。〈K歌手、空港死体遺棄事件〉昭和51年5月、かつて紅白歌合戦に出場したこともあるK歌手が、再起の邪魔になる愛人を殺し死体を車のトランクに積み空港に遺棄したまま、北海道の再起キャンペーンにでかけた。だが、死体発見は意外に早く、Kが旭川に立ち寄ったところを逮捕された。〈連続強姦殺人事件〉昭和46年3月。群馬県・高崎市のバスターミナルにたむろしている女高生たちの前に、一台の白いロータリー・クーペが滑りこみ、酒落たベレー帽の久保が、娘の一人に声をかけ車の中に誘いこんだ。車中、久保は、娘に絵、本、音楽等の話をして自分のペースに引き込み、人里離れた山の中へ連れ込んだ。不安になり逃げだそうとした娘を、形相一変した久保は娘の咽喉をしめつけ、その苦痛に歪む顔を見て興奮、めくるめく快感が全身を走りぬけた。これを契機に、久保は、娘が死ぬ真ぎわに喘ぎ出す死のエクスタシーの声が忘れることができず、同様な手口で次々と12人の娘を毒牙にかけていった。しかし、犠牲者の一人、美津子の兄・昌彦が久保を疑い追いつめ、逮捕するキッカケをつかんだのだった。

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