白い牝猫 真昼のエクスタシー
劇場公開日:1975年11月1日
解説
現代社会のひずみの中で屈折したエネルギーを爆発させる若者たちを描く。脚本は「東京エマニエル夫人」の中野顕彰、監督は「続実録おんな鑑別所」の小原宏裕、撮影は「新・レスビアンの世界 陶酔」の山崎善弘がそれぞれ担当。
1975年製作/65分/日本
配給:日活
劇場公開日:1975年11月1日
ストーリー
暴走族Zの若者たちがハイウェイを疾走している時、運悪く検問にひっかかったが、一匹狼の竜次の機転で救われた。彼らはその礼として仲間の女、マコを竜次にさし出した。そんなことから、竜次はZのたまり場にも顔を出すようになった。そこで竜次はマコの姉で、彼らの女王的存在であり、資金源でもある市子と会った。竜次は一目で市子に魅かれた。それを察したマコは嫉妬し、姉がコールガールであることを竜次に告げた。しかし、竜次の想いは変らなく、市子を抱いた。が、身寄りもなく、ただ妹を守るために生きてきた市子は、自らの幸福を求めようとはしなかった。マコの悪意ある提案で、竜次と米田が危険なレースをし、竜次のマシンが、大型トレーラーに激突。この事故の傷が元で、竜次はインポテンツになってしまった。市子は竜次の股間に顔を埋め、必死に愛撫するが、竜次はすぐに醒めてしまう。市子は竜次の治療費を捻出するために、以前にも増して体を売った。高額を要求する市子にむかって、あらゆる淫らな行為を要求する客たちに、市子は竜次の為にと耐えた。一方マコたちは相変らず、怠惰でうつろな日を送っていたが、竜次の入院カンパを名目にパーティを開くことにした。着飾った市子は久し振りに明るかった。強烈なサウンド、酒、セックス……。その時、竜次が自殺したことを知らされた。市子とマコの胸の中の何かが大きく崩れ落ちた。