非情学園ワル ネリカン同期生
劇場公開日:1974年3月30日
解説
“ワル”シリーズ三作目。非情・残忍の一匹狼ワルこと氷室洋二が、今作では鷹の台高校を飛び出し、少年院と夜の街を舞台に暴れまくる。脚本は「色魔狼」の松本功と「番格ロック」の山本英明、監督は「非情学園ワル 教師狩り」の三堀篤、撮影は「色魔狼」の稲田喜一がそれぞれ担当。
1974年製作/83分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年3月30日
ストーリー
殺人を犯したワルこと氷室洋二は少年刑務所へと送られた。氷室の悪行ぶりは少年刑務所の中でも知れ渡っており、少年囚の流、川原たちが、早速氷室を痛めつけようとするが、逆に伸されてしまう。そして流たちのバックに“ミスター”という黒幕がいるのを知った氷室は、その“ミスター”が一色という男であることを喚ぎつけ、二人は対決した。一色はナイフを、氷室は鉄パイプを武器にしての死闘の末、氷室の鉄パイプの先が一色の右眼を突いた……。二年後、仮出所した氷室は、代議士榊俊太郎が経営する青雲学園に入園した。そこには先に出所した流、川原、そして、少年刑務所の刑務官だった犬丸も舎監として青雲学園にいた。ある日、氷室は新宿で口がきけないコールガール・和田ユキに会った。ユキの姉・真弓もコールガールであるが、ユキとは全く生活が違う高級コールガールとして優雅な生活を送っている。真弓のバックには榊と代議士仲間の寺島、西原という大物がいるのである。そんなある日、地元暴力団東盟会のチンピラに襲われているユキを氷室が助けて以来、二人は急速に親しくなった。氷室に右眼をつぶされた一色が東盟会の一味となっており、仲間とともに氷室を襲ったが、その場はお互いに傷を負い別れた。一方、ユキが売春容疑で逮捕され、警察に姉の真弓も売春をしていることを白状してしまった。あわてた寺島たちは、榊を通じて、真弓とユキの始末を東盟会会長に依頼した。そして、東盟会のチンビラが、真弓とユキを誘拐して、事務所に監禁した。獣のように襲いかかるチンピラたちから逃げ場を失ったユキは、窓から飛び降り自害した。かけつけた氷室はユキの仇とばかり、チンピラたちを叩きのめし、一人残った一色をも倒した。一色は息絶える前に、榊が東盟会を影で糸を引いていることを氷室に告げた。氷室の榊に対する憎悪は燃え上り、木刀を背に秘めて、傷ついた体を榊、寺島、西原打倒へと向かった……。