忘八武士道 さ無頼
劇場公開日:1974年2月2日
解説
“忘八武士道”シリーズ第二作目。武士を捨てた素浪人が忘八者となり、そのストイックな生き様を描く時代劇。原作は小池一雄・作、藤生豪・画の同名劇画。脚本は「東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯」の中島貞夫と「ネオンくらげ 新宿花電車」の金子武郎、監督は「関東テキヤ一家 浅草の代紋」の原田隆司、撮影は「ヤングおー!おー! 日本のジョウシキでーす」の赤塚滋がそれぞれ担当。
1974年製作/83分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年2月2日
ストーリー
素浪人九死一生は、ある豪商に外国人の女を世話するためにオランダ商人を殺してその妻をさらい、さらに豪商を殺し、外国人女を犯した。やがて、自ら役人に補われた九死は処刑されることに決った。だが、この九死の腕前に惚れた忘八者の元締・棚橋才兵衛、忘八小頭・だるまとお役者は、首斬り役人を大金で買収して、九死の首斬りを峰打ちにさせた。やがて、墓地に埋められた九死を救出した棚橋は、九死に忘八者になるようにすすめた。その頃、吉原総名主大門四郎兵衛は、忘八の組織をつぶすべく北町奉行・鳥居甲斐守と結託して吉原など数カ所の公儀公認廓以外はすべて違法とし、九郎助組に命じて、公認以外の茶屋等の女を力ずくで集めさせた。そこで、棚橋は九死に大門殺害を頼んだ。九死は、忘八の仲間の医師の幻庵--実は吉原総名主の座を秘かに狙っているのだが--に連れられて、吉原寄合所へ行き、大門を殺害した。だが、九死が邪魔になった棚橋は、女忘八・桂に九死を殺させようとするが、九死に好意を持つ女忘八・文句松がその場を救った。やがて幻庵は、北町奉行に連絡し、忘八を皆殺しにさせるべく、抜刀隊を呼んだ。抜刀隊対忘八たちの死闘が繰り広げられ、棚橋は幻俺を殺すが、自らも倒れた。やがて、突如として轟音とともに天が燃え、一本杉に落雷した。生き残ったのは、九死一生だけだった……。