小林ひとみの令嬢物語
劇場公開日:1987年
解説
一人の令嬢が猫のように妖しく男を漁っていく姿を描く。愛川哲也原作による『漫画サンデー』連載中の小説の映画化で、脚本は「スケバン肉奴隷」の斉藤猛が執筆。監督は「令嬢レズ学園」の池田賢一がそれぞれ担当。
1987年製作/65分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1987年
ストーリー
高価なアクセサリーを身につけた上品な顔立ちの女性--夏季はホテルの一室で男に抱かれていた。しかし、一夜だけの情事が終わると夏季は男に何の興味を示さない。水上幸平の別荘では中年の紳士、淑女が集まり、ガーデン・パーティを開いていた。高級車でやって来た夏季はここでも注目の的。だが、水上は機嫌が悪かった。夏季はテニスを楽しんだ後、隣りのコートでインストラクター相手に打ち込んでいた瀬川という男と駐車場で会った。夏季は瀬川の車で送ってもらうことになったが、車の中で誘惑したところ頬を張られてしまった。夏季が別荘に帰ると、水上も洋子という若い女を連れて戻ってきた。水上は夏季を宝物のように愛しんでいたが、夏季は猫のように気まぐれで次から次へと男を漁っていた。瀬川には千倉みどりという婚約者がいたが、夏季のことが気になっていた。瀬川は湖畔で夏季とデートを楽しんでいたが、その姿をそれぞれ別の場所でみどりと水上が目撃していた。別荘で抱き合った夏季と瀬川は出るとき、水上と出くわした。そして夏季はつまらぬいさかいから水上の元を飛び出した。夏季は初めほんの遊びで瀬川を自分のものにしようと思ったが、本当に惚れてしまったという。瀬川もそれに応えてプロポーズし、翌日、みどりには別れの電話をかけた。瀬川が湖畔で待っていると水上がやって来て双眼鏡で別荘を見るように言った。そこでは夏季が作業員風の男に犯されていた。しかし、彼女はいつしか男たちの愛撫に応えていた。誰にも束縛できない女、それが夏季なのだ。彼女には水上のように金持ちで寛容な男が必要だった。心身ともボロボロになっていた夏季だったが、一ヵ月後には再び元気を取り戻し、また男漁りに出かけるのだった。