偏差値 H倶楽部
劇場公開日:1987年7月4日
解説
別名“欲情高校”と呼ばれる高校に赴任した美人新任教師の姿を描く。『週刊漫画サンデー』に連載された愛川哲也原作の劇画の映画化で、脚本は「いたずらロリータ 後ろからバージン」の菅良幸、監督は「妖艶・肉縛り」のすずきじゅんいち、撮影は志賀葉一がそれぞれ担当。
1987年製作/64分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1987年7月4日
ストーリー
立花美由紀は翌陽高校赴任のため、小さな田舎町にやって来た。赴任第一日目、彼女は下宿先の大家の息子、賢と仲良く登校した。挨拶に校長室に出向くと、校長は女教師、園田まり子といちゃついている。何とか無事に一日を終わらせ賢と家路についた彼女は、草むらから出てきた俊一と雷三に犯されそうになるが、現われた久米教師に助けられる。いい雰囲気になった久米と美由紀は茂みの中で愛し合うのだった。翌朝、久米が理事長のひとり息子であると知ったまり子は、未来の理事長の妻となるべく、彼を豊満な肉体でおとそうとする。そして久米が顧問である青春愛好会・久米塾に出かけ、俊一の偏執的な行動を目撃し、今のことはバラさないから美由紀をレイプしろと詰めよった。俊一は仕方なく雷三や賢たちに手助けを頼み、その晩決行しようとする。彼らたちは美由紀の部屋へ忍び込み、布団を被せ覆い被さった。そこに買物袋を下げた美由紀が現われ、布団からは久米が出て来た。決定的瞬間をカメラでとらえようと待ち構えていたまりこはくやしがる。その後、久米が美由紀と愛し合おうとした瞬間、激痛が体を貫いた。翌日の夜、余りにも異様な症状に、大学時代神秘学研究会に入っていた美由紀が水晶玉に手をかざし精神統一を始めると、丑の刻参りをしているまり子が写った。美由紀が俊一たちと林の中のまり子に近づくと、彼女は美由紀の藁人形に鞭を打った。激痛に転がり廻る美由紀。そこに剣道着に竹刀を持った久米が現われ、呪縛など愛の炎で断ってみせると竹刀をふると二つの藁人形は燃え落ちてしまう。翌日、美由紀は校長に土下座され学校をやめてほしいと懇願された。妻に浮気がバレたため、美由紀に罪を被せようというのだ。あまりの理不尽さに美由紀も辞職を決意。久米も後を追うように辞表を提出した。その日の夕方、美由紀に愛を告白するつもりが、俊一たちにのせられ旅立つことになってしまった久米。やがて--人跡未踏の森の中、熊と肩を並べ青春している彼の姿があった。