ペンギンズ・メモリー 幸福物語
劇場公開日:1985年6月22日
解説
戦争で心身ともに傷ついた青年と歌手志望の娘との愛をペンギンを主人公に描いたアニメーション。長沢岳夫の原作を河野洋、川崎良、久野麗が共同執筆。監督は木村俊士、撮影は「ボビーに首ったけ」の八巻磐がそれぞれ担当。
1985年製作/101分/日本
配給:東宝東和
劇場公開日:1985年6月22日
ストーリー
マイクはデルタ戦争で心身ともに傷つき、ただひとり故郷に帰って来た。家族や町の人々の歓迎ぶりが心に重いマイクは旅に出る。どこに行っても心は晴れなかったが、ふと乗り込んだバスが着いた先はレイクシティという明るい街。公園で子供たちに歌を教えている美しい娘の笑顔と楽しげな光景は、マイクの心を明るくした。マイクはレイク市立図書館員募集の貼り紙を見て、そこで働くことになる。ある日、マイクの前に公園で歌を教えていた娘ジルが現われた。ジルは大病院の院長の娘で歌手になることを夢見ていたが、ジルの父は自分の病院の優秀な外科医ジャックに嫁がせようと思っている。マイクとジルはデートを重ね、お互いの愛を確認しあう。ジルにチャンスがめぐってきた。レストラン・オハラという店のマダムの紹介で、レコード・プロデューサーと会いオーディションを受けることになったのだ。ジルは審査員たちの心を魅了した。マイクはジャックから、ジルは親も認めた婚約者だと告げられ身をひく決心をする。ジルはマイクに歌手としての晴れの舞台に一緒に行って欲しいと懇願するが、マイクは今の暮しを捨てられないと断る。ジルはマイクと歌の間で悩む。そんな時、マダム・オハラがジルの母親であることが判明した。マダムは昔、歌手になるために夫と子供を捨てたのだった。マイクはジルのためにチンピラとケンカし、街を追放されることになる。そんなマイクの前にジルが現われ、二人は一緒に旅立っていく。