猟色
劇場公開日:1983年6月10日
解説
何不自由ない人妻が売春組織に加わり、SMセックスに溺れていくまでを描く。脚本、監督は「団鬼六 女美容師縄地獄」の伊藤秀裕、撮影は「ズームアップ 卒業写真」の米田実がそれぞれ担当。
1983年製作/70分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1983年6月10日
ストーリー
元看護婦の亜未は、夫の伸一と幸せな結婚生活をおくっている。ある日、亜未は、看護婦時代の友人、みどりと待ち合わせをし、そこへ外科医の高坂もやってきた。かつて、高坂は亜未に思いを寄せていたのだが、彼女の夫で、やはり医師の伸一に横取りされてしまったのだ。亜未も、夫の友人とはいえ、高坂のことを好きになれなかった。その席で、高坂は亜未に、青山のマダム町子ソサエティというところで、幸せで美しい人妻たちが、見も知らぬ男たちに身をまかせ、魔性の歓びに酔っていると話した。翌日、亜未のところに、午後三時に原宿で、相手は茶のスーツに……と電話がかかり、一方的に切られた。その電話に亜未は、苛立ちながらも狂おしく反応し、つい、約束の場に足が向いてしまう。亜未がその場に行くと、小太りの男がやってきて、有無を言わさず、彼女を強引にホテルに連れて行った。亜未は醜怪な男の体に悪寒さえ感じるが、手荒なセックスのえじきにされ、恥辱と苦痛の奇妙な陶酔感を得た。数日後、亜未はマダム町子ソサエティの女になっていた。最初の客は黒川という巨体の男で、ビーズの数珠を彼女のアヌスに押し入れ、存分に弄び犯した。それは、亜未にとって、体中が引き裂かれるような快感であった。暫くして、亜未を指名した高坂は、彼女を後手に縛りあげ大きく開脚させると、激しく責めたてた。数日後、高坂に殺意を抱く亜未はナイフを持って接近するが、逆にねじふせられてしまう。高坂は亜未を全裸にすると、コートを羽織らせ、首輪をつけて街中を引ずりまわす。そして、部屋に帰ると、アヌスから挿入し、ムチを叩きつける。亜未は、SMの洗礼を受けて帰宅すると、夫の伸一に傷ついた体を介抱してもらう。夫の優しさ、亜未は涙を落とすのだった。