ピンクのカーテン
劇場公開日:1982年7月23日
解説
同じ部屋に同居することになった兄妹の危うい関係を描く。『漫画ゴラク』に連載中のジョージ秋山の同名の原作の映画化で、脚本は「餌食」の高田純、監督は「女教師 生徒の眼の前で」の上垣保朗、撮影は「生録 盗聴ビデオ」の野田悌男がそれぞれ担当。
1982年製作/69分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1982年7月23日
ストーリー
悟と野理子は、親も縁者もいない、この世にたった二人の兄妹だ。その野理子が、結婚相手の男と別れ、悟のアパートに転り込んで来た。野理子は妻子ある中年男、三田村とのただれた関係に溺れている。悟にとって妹と一緒の生活はとても楽しかったが、兄を男と意識しないで着替えたりする姿にはとまどいを感じた。妹の体は、暫く見ぬまに美しく成熟していた。その日も、悟が寝入ってから野理子は帰ってきた。バナナをホオばる野理子の姿に気づいた悟は悶々とするばかりだ。翌日、悟は勤め先のスーパーの同僚、須藤と飲みに行った。店の商品を流してクビになった須藤はセックスフレンドの直子を悟に紹介した。しぶしぶ直子と合った悟は、彼女の初体験の相手が実の兄と聞いてガク然とするのだった。直子は、悟が妹と同居していることを知り「絶対に手を出してはいけない」と言うと、童貞の彼を優しくリードした。一方、野理子は三田村に夢中で、悟は寂しさから再び直子を訪ねるが、彼女はキャバレーのホステスになっており、抱かせる代償に金を求めてきた。数日後、野理子は悟を高級レストランに誘い、そこで知らない女性を連れた三田村に出会った。そして、それは野理子と三田村の別れだった。その晩、酔いつぶれた野理子は全裸になって布団に入ると、悟に添寝して欲しいと言う。妹の髪を愛しげに愛撫する悟は、思わず下着を脱ぎ捨てると、体を押しつけた。あと一歩というところで、電話が鳴った。それは、直子からのもので、病気で寝ていると言う。危うく妹と関係するところたった悟は、直子の部屋に向った。悟の優しさに感激した直子は、キャバレーも辞め生活を改めると言う。翌朝、悟は昨夜のことを覚えていない野理子にホッとした。そして、悟は野理子に恋人を紹介すると言って、直子の部屋を訪ねた。二人がドアを開けると、兄に犯される直子の姿が眼に入った。野理子は「もしお兄さんがあんなことしたら死んじゃう」と言う。その夜、もてあます体を、声を押し殺して自慰にふける野理子の狂態を見た悟は、妹が不憫でならなかった。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第6回 日本アカデミー賞(1983年)
ノミネート
新人俳優賞 | 美保純 |
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