女事務員 色情生活

劇場公開日:

解説

十代の恋人たちを嫉妬する適齢期を過ぎつつあるキャリアウーマンの姿を描く。脚本は田部俊行、監督は「女高生 恥ずかしい瞬間」の白鳥伸一、撮影は野田悌男がそれぞれ担当。

1982年製作/65分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1982年2月5日

ストーリー

図書館に勤める二十六歳の音子は妻のある男、森口と色情生活におぼれていた。ある日、音子は落とした五万円をトオルという少年にひろわれ、彼の後を追った。喫茶店に入ったトオルは恋人のタエコにお腹の子の処理のために、ひろった五万円を渡した。図書館に来たタエコがお産の本を万引きするのを、音子は目撃するが、彼女に同情し無料で本を貸した。ところがその夜、タエコはトオルの命令で友人たちに輪姦されてしまった。翌日、タエコは音子を訪ね、トオルのことを話した。音子はトオルを説得しようと、勤め先のパチンコ屋を訪ねるが、そこで、彼は両替人の男に殴られていた。音子はトオルをアパートまで連れて行くと、そこにタエコの両親が送った指輪が届いていた。それを見た瞬間、トオルは今までの非を改め、タエコを捜し始めた。トオルの一途な思いに嫉妬した音子は、家に帰ると待っていたタエコに嘘をついた。それは若い二人の愛を妬む、みにくい年増女の意地悪がそうさせたのだ。数日後、音子が森口と情事に耽っていると母の危篤を知らせる電話が入った。森口に故郷まで車で送ってもらった音子は、車中で、婚約者として母に紹介したいという。しかし、森口は音子を降ろすと、そのまま走り去った。母の葬式を終え、音子がアパートに戻ると、待ちかまえていたトオルの仲間に強姦されてしまう。部屋の隈には、その光景を見まもるトオルとタエコの姿があった。森口に逃げられ、トオルに裏切られてヤケクソの音子は、普段からしつこく求婚をせまる図書館々長のプロポーズを受けた。その夜、森口がやって来て、妻を殺してしまったと言う。それを聞いても音子は表情も変えず、以前にもまして激しく体を求めた。翌朝、窓から外を見ると、森口の車がレッカー車で運ばれているところだった。そして、トランクからは死体を包んだ毛布がはみ出ていた。

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