日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章
劇場公開日:1981年9月19日
解説
一九五六年に創立され十七年目の一九七二年、経営主である放送局に資金援助を打ち切られ、解散を余儀無くされた日本フィルハーモニー交響楽団が存続を希望する楽団員たちによって独自の道を歩むまでを描く。今崎暁巳の『友よ、未来をうたえ』『続・友よ未来をうたえ』の映画化で、脚本は「看護婦のオヤジがんばる」の神山征二郎と今崎暁巳の共同執筆、監督も同作の神山征二郎、撮影は「悪女軍団」の森勝がそれぞれ担当。
1981年製作/115分/日本
原題または英題:Fifth Movement
配給:にっかつ
劇場公開日:1981年9月19日
ストーリー
その日、日本フィルは経営主である放送局から援助打ち切りを通告された。長く激しい討論の末、指揮者の堂本をはじめ多くの団員はそれぞれの道に進むことを選び、残された者は独自で日本フィルを続けていくことになった。入団して間もない樺沢昇も、その中の一人だ。局からガス、電気を止められている事務所で存続を求めるファンを集めてのコンサートが開かれていた。その中に茂木伸子がいた。伸子は昇と同郷の長野県駒ヶ根市の出身で、過疎化の進む村の分校で教師をしていた。七年振りに会った伸子は成長しており、昇は伸子にひかれた。その夜、昇は伸子と語り明し、「運命は自分の意志で切り拓くもの」と言う彼女の言葉に勇気づけられ、自分の進む道を確信する。放送局の弾圧は日毎に厳しくなり、立て篭るビルの窓は地方公演の間に金網がはられていた。数日後、昇に伸子から手紙が届いた。アルプスで日本フィルのコンサートを開くため、仲間とその準備を着々と進めているという。一方、日本フィルは資金稼ぎのためハードな公演スケジュールをこなしていた。そして昇の先輩、仲本が過労のため急死した。追いうちをかけるように、招待していた指揮者ハチャトリアンの来日が病気のために中止となり、伸子たちが券を売っている公演も流れそうになる。楽団員たちは渡辺暁雄に指揮を頼みに日参した。そして、彼らの熱意に、渡辺は多忙なスケジュールをなんとか都合して、申し出を受けた。駒ヶ根市公演の日。心配していた客は満席の入りとなった。もち論、その中には生徒を連れた伸子がいた。大成功のコンサートに伸子の瞳から流れ出る涙は止まらなかった。
スタッフ・キャスト
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樺沢昇風間杜夫
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茂木伸子田中裕子
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仲本明内藤武敏
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川原和男浜田光夫
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吉田執行委員長菅野忠彦
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野間運営委員長中野誠也
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山崎書記長長塚京三
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水沼執行委員小林勝也
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漆原充代寺田路恵
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佐藤佐藤英彦
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三沢吾郎鈴木ヒロミツ
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大田千恵長谷直美
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榊吉田次昭
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藤原忍日色ともゑ
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楽員A福原圭一
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楽員B渡会洋幸
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楽員C長沢けい子
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藤三谷昇
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堂本一生伊藤孝雄
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渡辺暁雄渡辺暁雄
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松村小池朝雄
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警備員A松崎真
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斎藤先生下元勉
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峰ジェリー藤尾
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鹿野殿山泰司
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木崎前田吟
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木崎の妻佐藤オリエ
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村田三遊亭圓楽(5代目)
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高校生高橋克典
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高校生B塩田隆博
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高校生C亀高淳一
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若者A黒部幸英
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若者B藤波隆次
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若者C雪江由紀
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大野先生井川比佐志
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和枝伊藤由美
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民雄下川洋一
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妙子岩崎加根子
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渚久慈まゆり
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孝史長谷川淳史
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堀明石勤
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仲本明の父志村喬
受賞歴
第5回 日本アカデミー賞(1982年)
ノミネート
音楽賞 | 林光 |
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