曼荼羅 若き日の弘法大師・空海
劇場公開日:1991年12月14日
解説
弘法大師・空海が唐に渡る前後7年の青年時代を描く日中合作の歴史ドラマ。日中国交正常化20周年を記念して製作された。これまで謎とされていた空海の青年時代を軸とした成長譚で、現地ロケと当時を再現した美術などが見応えある。空海にふんするのは、「サード」「帰らざる日々」などデビュー直後の鮮烈な印象がいまだに記憶に残る、「遠雷」「異人たちとの夏」などの永島敏行。共演は「お引越し」の桜田淳子、「山田村ワルツ」の天宮良のほか、日本側から河原崎建三、高橋悦司、栗林綾子、甲斐大策、中国側から、姜黎黎、張豊毅、段岫などが出演。監督は「黄河謡」でモントリオール国際映画祭監督賞を受賞したテング・ウェンジィ。
1991年製作/110分/日本・中国合作
原題または英題:Mandara 曼荼羅
配給:東宝東和
劇場公開日:1991年12月14日
ストーリー
8世紀の終わり頃、大学寮・明経科を退学した佐伯真魚(永島敏行)は真理を求めて山岳修行中に、森の中で舞を舞っていた唐生まれの喜娘(桜田淳子)に出会う。修行を続ける真魚は、農民たちを苦役から解放しようとして追われた小槌(天宮良)と安底利から大日教の存在を聞き、大和に赴く。大日教を会得し、名前を空海とした彼は、遣唐留学生として一行とともに唐に渡り、長安を目指すが、山地の途中で突然岩石が吹き出し、それを予感した空海の機転で危うく難を逃れる。空海は長安で喜娘と再会、彼女を通してさまざまな人物に出会い、自然との交感をする。空海を待ち受けていた青龍寺の真言密教七代目・恵果阿閣梨は、密教の全てを空海に伝授、八代目阿閣梨・遍照金剛の名を与える。やがて空海は長安で得た密教の奥義と森羅万象の全てから得た感動を胸に祖国へ帰るのだった。