プリンス・チャーミング
解説
ヴィクトル・トゥールジャンスキーとナタリー・コヴァンコの夫妻がシネ・フランス社に入って第一回の作品で、フィリポフ氏の脚本に基きトゥールジャンスキー氏が監督製作したロマンスである。「嘆きのピエロ」のジャック・カトラン氏が「恋の凱歌」「覆面の女」のナタリー・コヴァニコ夫人と出演し、「キイン」「覆面の女」のニコラ・コリーヌ氏と新進女優クロード・フランス嬢とが助演する。無声。
1925年製作/フランス
原題または英題:The Charming Prince Le Prince Charmant
ストーリー
若い美しい金持のパトリス伯爵にクリスチアヌは報いられぬ愛を捧げていた。歓楽に倦んだ伯爵は東洋の海に奇を求めてヨットに乗った。航海中のことパトリスはハレムの奥深く囚われて操と命を脅かされている奴隷女アナルを救出した。感謝に燃ゆるアナルと神秘と自然の美とに憧がれるパトリスとは愛に結ばれずにはいなかった。クリスチアヌの歎きと憤りとは恐ろしい企みを生んだ。暴風雨の一夜一同はボートに乗り移ったがアナルは難破船に取残された。しかしクリスチアヌの計画はパトリスと従者ブリックとに破られアナルは助けられる。やがて一同は帰国した。父王を失ったパトリスは王位に就いた。クリスチアヌの陰謀は再び破れてアナルは王妃となった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ビクトル・トゥールジャンスキー
- 脚本
- フィリポフ
- 製作
- ビクトル・トゥールジャンスキー
- 撮影
- ジュール・クリュージェ
- ニコライ・トポルコフ