コンゴウ部隊

解説

「巨人ジョーンズ」のポール・ロブスンが「暗殺者の家」「猟奇島」のレスリー・バンクス、「ハレルヤ」の黒人女優ニーナ・メイ・マッキニーと共に主演する映画で、エドガー・ウォーレスの小説に基づき「婦人に御給仕」のラヨス・ビロがジェフリー・デルと協力して脚色し、アレクサンダー・コルダの令弟ゾルタン・コルダが監督に当たった。撮影は「ドン・ファン」「巴里祭」のジョルジュ・ペリナールとバーナード・ブラウンが担当している。作曲及び作詞は「ドン・ファン」と同じくミッシャ・スポリアンスキー、アーサー・ウィンペリスが担任。助演はロバート・コクレーン、マーティン・ウォーカー、リチャード・グレイ、トニー・ウェーン等。

1935年製作/イギリス
原題:Sanders of the River

ストーリー

所はイギリス領アフリカのコンゴ。統治事務官のサンダースはたゆまざる努力と原住民に対する深い理解とに依って、森林地帯の蕃族間の平和と信望とを保持していたのであった。彼は原住民中でことに秀でた体格と頭脳との持ち主のボザンボと云う男を信用し、彼を未来の大酋長に仕立てて森林地帯を統一させる心組をしていた。処が峡国に地の利を占めている為にサンダースも近づく事の出来ぬ一蕃族があって、これが奴隷売買をする悪辣な二人の白人にそそのかされて、度々法を破って奴隷売買の取引に応じたり、附近の温順な蕃舎を荒らしたりするのであった。ボザンボはサンダースの命を受けて、或る時この蕃社から狩り出され、奴隷に売られ様とした原住民達を救い出したのだった。そして、この時隊中にいた美しい蕃族のリロンゴをボザンボは妻とした。こうして数年間は比較的平和が保持されていたが、サンダースがその許婚と結婚する為、留守を代理事務官のファーグソンに任せて海岸地方へ行った間に、先に奴隷売買の邪魔をされた二人の白人が、サンダースは死んだと云いふらした為、この報知は森林地帯に広がり、暫く鳴りをひそめていた各地の蕃族は掠奪や争闘を始めた。この間にファーグソンは二人の白人の跡を追って例の獰猛な蛮族の集落へ入り込み、その老酋長の為に殺され、ボザンボの妻もこの蛮族の為に拉致されて行った。サンダースはファーグソンの行方不明を聞いて急いで任地へ引き返し、ボザンボと協力してこの地方の平和を回復する事が出来た。しかしボザンボは最愛の妻を取り戻す為、単身例の集落へ入り込んで行ったので、これを知ったサンダースは部下のチベットを連れて、危険を冒してボザンボ夫妻を救う為にこの集落へ乗り込んだ。この時ボザンボとその妻は老酋長の手に依って殺される処であった。これを救ったサンダースは却って老酋長に殺され様とするが、ボザンボの働きに依ってサンダースは事無きを得、遂にこの蛮社をも平定する事が出来た。かくてサンダースはボザンボをその功績に依ってこの地方の大酋長に任じたのであった。

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