戦く影

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解説

欧州で最初に製作された無字幕映画で、1923年10月に発売された。原作者のアルビン・グラウ氏は美術家であるがためか、全巻絵画的な美に優れている。監督はアルトゥール・ロビソン氏。主役は「カラマーゾフ兄弟」「コーカサスの春」等出演のフリッツ・コルトナー氏、新進のルート・ワイヤー嬢、アレクサンダー・グラナッハ氏等である。表現派映画の代表作の一つ。無声。

1923年製作/ドイツ
原題:Schatten Eine Nachtliche Halluzination

ストーリー

十八世紀の中頃ライン地方のある城主は美しい夫人を持ちながら苦しい日を続けていた。それは夫人が美しい武士と名も知れぬ三人の騎士に取りまかれて甘い恋の戯れを楽しんでいたからである。ある夜の晩餐の席へ不思議な影絵使の老人が来て、座興に影絵を使わせるうち一座の人々は勿論、廊下の侍僕までが老人の催眠術にかかって恐ろしい幻覚の世界が始まる。--城主は苦しみに耐えかねているうち夫人の室で夫人と若者とが抱き合っているのを見て憤り、家に伝わる四振の剣と他の日頃愛用する自分の剣をとり、綱をもって夫人を宴の卓に縛りつけ四人の男に剣を渡して殆ど裸体になって身をもがく夫人を同時に刺せと命じる。夫人を心から恋している若者は拒んだが、いたずら者の三人の騎士達は遂に三つの剣を柔らかい夫人の胸に刺した。城主は四人の為に窓から下の舗石へ突き落とされて死ぬ。--恐ろしさに茫然たる一座の人々は催眠術から醒めた。男達は悪夢に悩んだ如く悄然と帰って行く、城主と夫人とは再び昔の愛にかえる。

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