エル・ドラド(1987)

解説

黄金の国エル・ドラドの伝説に燃える16世紀のスペイン人たちの野望を描く。製作はアンドレス・ビセンテ・ゴメス、監督・脚本は「カラスの飼育」のカルロス・サウラ、撮影はテオ・エスカミーリャ、音楽はアレハンドロ・マッソが担当。出演はオメロ・アントヌッティ、ランベール・ウィルソンほか。

1987年製作/スペイン・イタリア・フランス合作
原題:El Dorado

ストーリー

1560年9月、ペルーのサンタ・クルース・デ・カポコヴァールを出航した遠征隊に加わったロペ・デ・アギーレ(オメロ・アソトヌッティ)は、伝説の黄金郷エル・ドラドの存在を信じて、娘のエルヴィラ(イネス・サストレ)を伴い最後の賭けをうった。そしてこの遠征隊の指揮をとる司令官ペドロ・デ・ウルスア(ランベール・ウィルンン)につき従うようにペルー一番の美女ドニャ・イネス(カブリエラ・ロエル)も同行していた。アマゾンのぶ厚い熱帯林を登ってゆくにつれ、彼らの夢や欲望は次第にゆがみ始め、荒廃し、いさかいが目立ち始める。やがてウルスアの独裁に不満の声が巻きあがる頃、インディオたちに四方を囲まれた危機を救ったのはアギーレの機転で、これを境にウルスアの権威は失墜し、暗殺されてしまう。そしてそれは遠征隊の精神の平衡を失う契機となり、やがて無益な殺しあいが遠征隊の中に広がってゆく。アギーレは、ウルスアに代わりフェルナンド・デ・グスマン(エウセビオ・ポンセーラ)を新たな司令官に任命し、時を経ずしてスペインから独立し、ペルー国の王位に就任した。一方復讐を誓うイネスは、サルドゥエンドに身を任せるが、やがて彼も横暴を理由にアギーレに処刑されてしまう。そんな父をエルヴィラは恐怖に満ちた目で見つめていた。さらにアギーレは腹心の部下からグスマンの陰謀を耳にし、僧侶カルバハルらと共に彼を暗殺、イネスも混乱の中で殺されるのだった。そして指導者となったアギーレは、娘を殺す悪夢と闘いながら、一片の夢と野望を残し、旅を続けてゆき、1561年10月自らの手で娘のエルヴィラを殺した直後、国王派に暗殺されるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第41回 カンヌ国際映画祭(1988年)

出品

コンペティション部門
出品作品 カルロス・サウラ
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