追憶の調べ

劇場公開日:

解説

女流ピアニスト、アイリーン・ジョイス(「逢びき」などで陰の演奏に活躍)の少女時代を描くもので、大半オーストラリアにロケして製作された。クレア・H・アブラホールの小説『プレリュード』から、編集出身のマイケル・S・ゴードン(「脱獄者の秘密」などの米国監督マイケル・ゴードンとは別人)が脚色、同時に監督、製作も行っている。撮影は「大荒原」のジョージ・ヒース、音楽監督及び指揮はイーリング作品を担当しているアーネスト・アーヴィングである。アイリーン・ジョイス自身が出演する他、オーストラリアの舞台・ラジオ子役スザンヌ・パレットが主演、以下、ミュリエル・スタインベック、ナイジェル・ロヴェル、ジョン・ウィルトシャイアらが助演する。

1950年製作/イギリス
原題または英題:Wherever She Goes
配給:BCFC=NCC
劇場公開日:1952年7月1日

ストーリー

オーストラリア、タスマニアの未開地に育くまれた少女アイリーン(S・パレット)は、若い画家が吹いてくれたハモニカにはじめて音楽への霊感を呼び起された。彼女は鉱山師であった父に従って西部地方を流れ歩きながら、初めて見たピアノに深い憧れをもった。一家がカルゴウリイに落着くようになった頃、彼女は尼僧学校でやっとピアノに向えるようになった。ホテルの門口や採掘場に立ってはハモニカを吹きならし、彼女は学費を稼ぎつつ音楽への夢を燃しつづけた。ホテルの主人は彼女にピアノを練習させてくれるようになり、ついにこのピアノは主人と父との計いで彼女へのクリスマスの贈物になった。猛練習の結果、彼女は定期音楽会に参加、競技会に優賞して、ペアスの町の学校で更に音楽が習えることになった。田舎の人々はこの少女のため基金を集めてその前途を祝福してやったが--この少女こそ、今日英国で一流の女流ピアニストとうたわれるアイリーン・ジョイスあった。

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