女と男と金

劇場公開日:

解説

イタリア映画お得意の悩殺コメディ。監督は「イタリア式 愛のテクニック」「狂ったバカンス」などを手がけたルチアーノ・サルチェで、「女王蜂」のゴッフレド・パリーゼや、「イタリア式愛のテクニック」のライター・チームであるフランコ・カステラーノ、ピポロらと脚本を共作した。撮影監督は「荒野の墓標」のマリオ・モントゥオーリと「華麗なる殺人」のジャンニ・ディ・ヴェナンツォ。音楽は「必殺の用心棒」のルイス・エンリケス・バカロフと「ロミオとジュリエット(1968)」のニーノ・ロータ。出演は「恋人たちの場所」のマルチェロ・マストロヤンニ、「動く標的」のパメラ・ティフィン、「25時」のヴィルナ・リージほか。製作はイタリア映画界の大御所カルロ・ポンティ。メトロカラー、メトロスコープ。

1968年製作/イタリア
原題または英題:The Man, The Woman And The Money
配給:MGM
劇場公開日:1969年11月29日

ストーリー

ローマのスペイン広場に、ある夜、全裸の記憶喪失の男が現われた。その男は、妻ペピタ(P・ティフィン)と友人アルツロの証言から、ミッシェル(M・マストロヤンニ)という名であることがわかった。数年前、ペピタとミッシェルは、幸福な結婚生活をおくっていた。が、ある時、彼女の金使いの荒さにたまりかねたミッシェルは、彼女を財産家に売りとばそうと考えた。間もなくミッシェルはペピタを伴なってモロッコへ向かった。ペピタは首尾よく売れたが、ミッシェルはホモ趣味の富豪サルタンに掴まってしまった。これはペピタが逆に彼を売りつけたためだった。ようやくそこを逃げ出たミッシェルはアルツロの家へ行ったが彼と夫人ドロテア(V・リージ)との奇妙な愛情生活にこらえきれず、広場に現われるまで、行方知れずにいたのだった。結局ミッシェルはペピタがひきとることとなった。彼女は財産家の族長サリムの急死で、一生不自由のしない金を与えられ、自由の身になっていた。そして彼女はミッシェルの替りにアルツロをサルタンに売り渡した。いまや、二人には以前にも増して幸福な生活が約束されていた。

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