デボラの甘い肉体

劇場公開日:

解説

「怒りの荒野」のエルネスト・ガスタルディのストーリーを、彼と「二匹の流れ星」のルチアーノ・マルティーノが共同脚色「二匹の流れ星」「皆殺し無頼」のロモロ・グエリエリが監督にあたった。撮影はマルチェロ・マシオッキ、音楽はノーラ・オルランディが担当。出演は「ハーロー」のキャロル・ベイカーがヨーロッパ映画に顔をみせ、「昼顔」の二枚目ジャン・ソレルと共演。ほかに、「挙銃無頼」のジョージ・ヒルトンなど。製作はミノ・ロイとルチアーノ・マルティーノ(脚本も担当)。イーストマンカラー、クロモスコープ。

1968年製作/イタリア・フランス合作
原題または英題:The Sweet Body of Deborah
配給:NCC
劇場公開日:1969年4月11日

ストーリー

アメリカの、大富豪の娘デボラ(C・ベーカー)は、イタリア生まれのマルセル(J・ソレル)と結婚し、彼の故郷ジェノバを訪れた。その地でマルセルは、旧友のフィリップから、昔の愛人スーザンがマルセルに棄てられたのを悲観して自殺した、と聞かされた。自責の念にかられたマルセルは、デボラをつれて、かつてスーザンが住んでいた家を訪れたがそこはすでに廃家同様。そこへ脅迫電話がかかってきた。死んだスーザンの霊をなぐさめるため、デボラに死んでもらうと。二人は逃れた。デボラは半狂乱だ。そしてある夜、フィリップが訪れ、デボラを殺そうとした。マルセルが、とびだしてきてデボラを助けたものの、誤ってフィリップを殺してしまった。二人は死体を庭に埋め事件が発覚しないうちにアメリカに帰ることにした。そしてマルセルが航空券を買いにいった留守中のこと、デボラの前に、死んだはずのスーザンとフィリップが現われたのである。二人はデボラを傷つけ、自殺に見せかけて去っていった。デボラには、一体何が起ったのか皆目わからなかった。だがもしかしたら、一連の奇怪な事件にマルセルが一枚かんでいるのかも知れない……。デボラは別荘近くで絵を描いていた若い画家に助けられ、去っていった。からっぽの別荘にマルセルが帰ってきた時すでにそこには警察隊が待機しており、射ちあいの末、マルセルは殺されてしまった。すべては彼が仕組んだ罠だったのである。目的は財産横領であった。自分のしかけた罠に自ら、はまってしまったのである。

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