パリ大混戦
劇場公開日:1969年2月4日
解説
「ファントマ」シリーズのジャン・アランの原案を、彼と主演のルイ・ド・フュネスと、ジャック・ベルナールの三人が脚色し、新人ジャック・ベルナールが監督したコメディ。撮影は「ファントマ電光石火」のレイモン・ルモワーニュ、音楽は「快傑キャピタン」のジャン・マリオンが担当している。出演は「ニューヨーク大混線」のルイ・ド・フュネス、「異邦人」のベルナール・ブリエ、フォルコ・ルリ、ベナンティノ・ベナンティーニ、マリア・ローザ・ロドリゲスなど。テクニカラー、テクニスコープ。
1968年製作/82分/フランス
原題または英題:Le Grand Restaurant
配給:東和
劇場公開日:1969年2月4日
ストーリー
パリのシャンゼリゼにほど近い高級レストラン「セプチーム」は大臣や上流社会の名士を常連客としている。今日も折からパリ訪問中の南米某国のノバレス大統領がご来店になるというので、店主セプチーム(L・D・フュネス)は、従業員一同に特訓をほどこした。その夜ノバレス大統領は美人秘書のソフィアと護衛のエンリケだけを連れてやってきた。食事も終りに近づきデザートが運ばれた時、一大椿事が起った。セプチームが自慢のデザートにリキュールを注ぎ、火をつけたとたん大爆発が起り、その騒ぎにまぎれて大統領の姿が消えた。この失踪事件は翌日、新聞に大きく報道され、ことによると戦争にまでなりかねないと憂慮された。さっそくセプチームは刑事局長(B・ブリエ)のもとによばれ、事件解決に協力を要請され、さらにこの事件にはノバレスに反対してパリに潜入しているテロリストがからんでいるらしいということも知らされた。一方隠れ家のテロリストたちは、自分たちの計画がだしぬかれたのに驚き、この事件の鍵はセプチームだとにらんで追跡を決めた。こうしてセプチーム、テロリストたち、刑事局長側の三ツ巴のおっかけがはじまった。雪のアルプスからニースへ、セプチームは店の名誉挽回のため、命をかけて追いまわし、逃げまわった。ところがなんと、ノバレス大統領は、煩しい政務から解放されて自由を楽しみたいために自ら失踪していたのであった。南フランスでしばしのバカンスを楽しんだノバレス大統領は、パリに戻って「セプチーム」で、大臣や刑事局長やソフィアらにかこまれて晩餐会を開いた。食事の終りに、またしてもセプチーム得意のデザートがはこばれるや一同は思わず顔を見合せるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジャック・ベルナール
- 脚色
- ジャン・アラン
- ルイ・ド・フュネス
- ジャック・ベルナール
- 原案
- ジャン・アラン
- 撮影
- レイモン・ルモワーニュ
- 音楽
- ジャン・マリオン