キャサリン大帝

劇場公開日:

解説

ジョージ・バーナード・ショウの戯曲を、同じく劇作家のヒュー・レナードが脚色、ゴードンーフレミングが監督したコ、スチューム・プレイ。撮影は、「オリバー!」のオスワルド・モリス、音楽はディミトリ・ティオムキンが担当した。なお舞踏会シーンのピーター・オトゥール、ゼロの振付はパディー・ストーン、衣裳はマーガレット・ハウス、セットはジョン・ブライアンとイギリス陣。出演は「黒衣の花嫁」のジャンヌ・モロー、ピーター・オトゥールほか。製作はジュールス・バック。

1968年製作/イギリス
原題:Great Cathering
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1969年

ストーリー

十八世紀末の、ロシア宮廷。イギリスの竜騎兵大尉エドスタストン(P・オトゥール)が大使とともに宮廷へやってきた。皇太子のポチョムキン公(Z・モステル)に、まず会ったのだが、乱れきった宮廷内部そのままに、彼も深酒にひたりすぎ正体なきに等しい。やがてキャサリン大帝(J・モロー)への謁見とはなったがなんと彼女は、まだベッドの中。あまりのことにエドスタストンは怒り、一人帰ってしまった。しかしキャサリン大帝は、彼の典雅な物腰が、すっかりお気に召した様子。強引に迎えをやり、彼を宮廷につれもどした。そして再び謁見したのも束の間。こんどは戦争講義をさせられた。一七七五年にアメリカ植民地がイギリス本国から独立するためマサチューセッツの丘に展開された、有名なバンカー・ヒルの戦いがテーマ。しかしながら、おとなしく聞いている大帝ではない。本物そっくりの戦争道具を持ち出して、実戦さながらの戦争ごっこが始まった。気の強さでは一歩もひかない二人ゆえ、意見対立。エドスタストンは、またまた怒って帰ってしまった。だが大帝の方が役者が一枚うえ。再び迎えをやり、こんどは大舞踏会に彼をつれこんだ。やがて宴たけなわの頃、彼は拷問室につれこまれた。ダイヤモンドをちりばめたムチを持って現われた大帝。しかし彼女は、それを使わず、黙々と読書を始めた。大英帝国の二枚目大尉を目の前において、無視すること--これが彼女の拷問法であった。そして、あとは彼女の意のままに--。数時間後、ロシアに来ている大尉の婚約者クレアを呼びつけ、彼を連れて去るようにと命じた。二人を乗せた馬車を見送るキャサリン大帝はつぶやく。“博物館に飾っておきたいようないい男だったわ”--その声は、くやしさとともに、ある種の哀しさをも、おびているようだった。

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