サンダーバード(1967)

劇場公開日

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解説

NHKテレビで放映されたSF人形劇『サンダーバード』の劇場用映画である。総指揮のゲリー・アンダーソンと製作のシルヴィア・アンダーソンが共同で脚本を書き、ディヴィッド・レインが監督した。撮影はアラン・ペリー、音楽はバリー・グレイ、視覚効果監督はデレク・メディングス、美術監督はグレンビル・ノット、模型はレイ・ブラウンが担当した。テクニカラー、テクニスコープ。ビデオタイトル「サンダーバード 劇場版」。

1967年製作/93分/イギリス
原題:Thunderbirds are Go
配給:ユナイト

ストーリー

イギリスの誇る火星探検用ロケット、ゼロXは離陸後、何者かの妨害にあって装置に故障を起し爆発してしまった。国際救助隊は第二のゼロXが無事発進出来るよう依頼され、サンダーバード1号のスコット(=声の出演=中田浩二)、2号のバージル(宗近晴見)、3号のアラン(剣持伴紀)が急拠ゼロXの秘密基地へ飛んだ。一方国際救助隊の隊長ジェフはロンドンの駐在員レディ・ペネロピ(黒柳徹子)にゼロXの搭乗員をひそかに調査させた。その結果、塔乗員の中に変装した国際的犯罪組織ザ・フードの一員がいるのを発見、快速艇で海上へ逃れるフードを追撃したペネロピがこれを撃破した。その時サンダーバードに守られたゼロXが悠々と飛んで行った。そしてゼロXは火星に到着した。だが探検隊は何者かによる無気味な攻撃を受け危険に瀕し、早々に離陸、地球へ向った。ところが思わぬ事故が起った。ゼロXに接続する一号、二号ジェットのうち二号ジェットが接続に失敗、爆発したのである。いち早くゼロXからの無電をキャッチしたサンダーバード宇宙中継船は、本部へ通報、直ちに国際救助隊がかり出された。科学者ブレインズもゼロX設計者のもとに飛び、そこからサンダーバード2号のバージル、3号のアランと連絡をとった。アランは空中でゼロX機械室へと綱渡りで乗り移り、ブレインズの指示に従って、壊れたジェットの修理を始めた。その間にもゼロXは地球に迫っていた。激突するかに見えた。だがアランのお手柄でゼロXは立ち直ることが出来た。そしてアランはレディ・ペネロピに念願のナイトクラブへ招待され、楽しくすごすのだった。ふと気づくと、まわりのテーブルには国際救助隊の面々、隊長のジェフ・トレーシーはじめバージルやゴードンらが顔を揃えていた。

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映画レビュー

4.51965年、この時点でジェリーアンダーソン作品は東宝特撮を抜き去って、世界一の特撮スタジオになったのです

あき240さん
2020年2月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本号イギリスでは1965年から、日本では1966年4月から放映されたテレビシリーズの劇場版で本作の日本公開は1967年7月

テレビの総集編ではなく、完全オリジナルストーリーで、しかもスタンダードではないワイド画面で撮影されているので、特撮ファンなら観ていないとならない作品です

エンドマークも見物です
英国海兵隊のマーチングバンドが有名なサンダーバードのテーマ曲を演奏しながら行進し最後にTHE ENDの一文字を作るのです

サンダーバードは、英国と日本で大変な人気を博した作品
日曜日の18時からサンダーバード、19時からウルトラマンを子供達は絶対に観ていたくらいです
主要登場メカのプラ模型を、当時の子供達は後年のガンプラの熱狂ぶりにも匹敵する程の熱意で買い求めたのです

本作に登場する地上滑走発進方式の巨大火星探検宇宙船ゼロエックス号は、プラ模型自体大きくて高価であった為子供達の憧れの的でした
空中で分離合体する飛行メカは斬新でした
日本では、さっそく1967年4月のキャプテンウルトラのシュピーゲル号や、同年10月のウルトラセブンのウルトラホーク1号にその影響が伺えます

1954年ゴジラによって、東宝特撮は一躍世界の最先端に躍り出ました
東宝特撮に比肩する特撮スタジオは世界を見回しても無かったのです

このサンダーバードが放映されるまでは

イギリスのジェリーアンダーソンは1955年にAPフィルムズというプロダクションを設立して、1957年頃からスーパーマリオネーションと呼ばれる精巧な人形を使った人形劇をテレビシリーズとして作り初めていました

それが、1961年のスーパーカー、1962年の宇宙船XL-5とSF的な題材になり内容のレベルが上がってきて日本でもテレビ放映されました
この頃は特撮の技術も大した事はなく、東宝特撮にはまだとても敵わないレベルでした

それが1964年の海底大戦争 スティングレイの頃から急激に特撮レベルが向上しだしました
この時点で東宝特撮に肩を並べつつあったのです

そして1965年のサンダーバードです
この作品でジェリーアンダーソンの特撮は東宝特撮を抜き去ったと言って良いと思います

テレビシリーズや本作の映像を観れば、その理由は一目瞭然です

洗練された未来的フォルムのメカデザイン
小松崎茂のメカデザインはサンダーバードを観れば、もはや時代遅れになっていることが明らかです
さらにその材質感を感じさせる表面処理の見事さ!
現代のCGでいうところの表面のテクスチャが素晴らしいのです
メカならば、その金属の持つ材質毎の光沢の違いの表現、外板の継ぎ目や点検口などの存在を感じさせる表現があるのです!
そして機械油や排気による汚れ、ジオラマやプラ模型でいうところのウェザリングが実物と紛うレベルで施されているのです

メカ模型だけでなく、ミニチュアセットも同様で建物デザインも近未来的で、表面処理もメカに準じたテクスチャがあり材質感、経年汚れを表現しており、さらに非常灯などの小さな表現もしっかりと効果的になされています
空港や道路にはタイヤ跡や土埃の汚れ車両からこぼれた油汚れなどが実物写真のように表現してあるのです

ロケットの噴射口の汚れ表現などは東宝特撮はもっと早くから取り組んでいたのですが、ここまでのレベルに高めてきてはいなかったのです

単なるマットプレイの空まで独自の工夫がなされてあり空気感、速度感、さらには高度感までを感じさせるものなのです

撮影も球面レンズを使い奥行きや空気感のある映像で重量感と巨大感をだしています
照明も光源の位置をキチンと意識してメカ模型やミニチュアセットに当てています
メカ模型の反射する光沢も実物に見紛う材質感や塗装感を出しているのです
動きも極めて滑らかで揺れないのです
爆発シーンも高速船撮影を駆使して迫力と実物感のある迫真さを増しています

これらは全て東宝特撮の弱い部分です
大きな進歩が無いままだったのです
この東宝特撮の弱点をジェリーアンダーソンの特撮部隊は徹底的に研究し改善してきたのです

サンダーバードと言えば人形劇ばかりが取り上げられるのですが、このように特撮技術こそが素晴らしかったのです

1965年、この時点でジェリーアンダーソン作品は東宝特撮を抜き去って、世界一の特撮スタジオになったのです
本作はそれを証明しているのです

同時期の1966年、東宝特撮はテレビでウルトラマンをスタートさせていました
特撮クオリティの彼我の差は誰の目にも歴然としていました
東宝特撮はその特撮技術で負けていたのです

それでもウルトラマンは超大ヒットして、ますます怪獣路線に拍車がかかって行きます

一方、ジェリーアンダーソンがサンダーバードでみせたこの特撮技術の高さはこのあともさらに進化を続け、ついには1970年、謎の円盤UFOという特撮界の金字塔を打ち立てるに至るのです

ジェリーアンダーソン作品の特殊効果担当、日本でいうところの特撮監督のデレク・メディングスは、007シリーズの特撮も担当していくことになります

この特撮技術が土台となりダグラス・トランブルやジョンダイクストラなどの新しい才能が現れて更に発展させて行き、2001年宇宙の旅やスターウォーズの源流になっていくのです

音楽もまた、東宝特撮が伊福部昭の名曲が特撮を引き立てているように、ジェリーアンダーソンもバリーグレイの自身の特撮作品を引き立てる名曲を音楽に当てしかも70名もの大オーケストラを音楽に当てているのです

米国でもアーウィン・アレンが特撮技術のレベルを着実に向上させてきて、1966年までにテレビシリーズの原子力潜水艦シービュー号、宇宙家族ロビンソン、タイムトンネルとヒット作を連発してきました
その特撮映像はこのサンダーバードと同じくリアリティを追求したものでした

さらにこの1966年9月、米国ではスタートレックがテレビ放映開始されていました
日本放映は1969年4月からで、この時点ではまだ日本人の知らないことでありました

海外では特撮も内容でも全く次元の異なる出来の作品が生まれて来ていたのです

怪獣一辺倒に明け暮れていた日本の特撮映画の世界からの立ち遅れは、ついに明白になったのです
しかし東宝特撮は、ウルトラマンの大成功でガラパゴス化していき、2001年宇宙の旅やスターウォーズの公開の時には全く立ち遅れてしまっていました
その頃には、まるで黒船を迎えた江戸幕府のような状況だったのです

そして対抗して出せた作品はみるも無惨なものだったのです

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あき240
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