いっちょう頂き

劇場公開日:

解説

フェリシアン・マルソーの舞台劇を原作にロベール・トマが脚色・監督した。撮影はロジェ・ユベール、音楽はレイモン・ル・セネシャルが担当。出演は「マンハッタンの哀愁」のアニー・ジラルド、「ハタリ!」のジェラール・ブラン、「スエーデンの城」のジャン・クロード・ブリアリのほかマリー・ベル、ベルナール・ブリエなど。製作はアンドレ・アキム。

1963年製作/フランス
原題:La Bonne Soupe
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1967年2月1日

ストーリー

中年を過ぎたグラマーな有閑婦人のマリー・ポール(M・ベル)は、カジノに遊んだ時知り合ったプレイボーイとルーレット係の主任を相手に、昔自分が体験した情事の数々を語り出した。フランスのカルカソンという町に生まれたマリー・ポール(A・ジラルド)は幼くして両親を失った。年頃になって服屋の店員をしていた時、若いハンサムな店主に誘惑されて肌を許して以来、彼女の男性遍歴が始まった。そして「ラ・シャトー」という娼家で客の相手をしている頃、ジョセフ(B・ブリエ)という金持のおめがねにかなった。バーのマダムになった彼女は、そこで恋をした。給仕のジャコ(J・C・ブリアリ)であるが、彼はデイトの日、二人組強盗事件のとばっちりを受けて、あっけなく死んでしまった。妊娠していた彼女はついに過去を清算し、身をかためる決心をし、事業家と結婚した。成功であった。幸福な十数年が流れた。ある日彼女は娘と恋仲の金持息子ルシアン(C・マルカン)の浮気をたしなめに行ったところ、逆に自分が彼のとりことなってしまった。娘と夫に現場を発見された彼女は、追放されてしまった。そして今こうして酒を飲んでいるのであった。

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