チャパーエフ

劇場公開日:

解説

ドミトリー・フールマノフの原作をゲオルジー・ワシーリェフとセルゲイ・ワシーリェフが共同で脚色・監督し三五年度モスクワ映画祭第一賞(銀盃)を獲得した。撮影はアレクサンドル・シガエフとA・クセノフォントフ、音楽はガブリエル・ポポフが担当。出演はボリス・バーボチキン、ボリス・ブリノフ、ワルワーラ・ミャスニコーワ、レオニード・クミットほか。

1934年製作/ソ連
原題:Chapaev
配給:共同映画
劇場公開日:1966年12月3日

ストーリー

革命の炎は広大なロシアの到るところに燃えあがっていた。赤軍師団長チャパーエフ(B・バーボチキン)はパルチザンをひきいて勝利に次ぐ勝利をおさめていた。しかし部隊の兵士たちの大部分は、白衛軍に対する憎しみだけによって結ばれた、なかばアナキーな規律のない集団にすぎなかった。党はこのチャパーエフ師団に経験豊かで、聰明な共産党員であるフールマノフ(B・ブリノフ)を派遺し、隊に規律とボルシェビキ的秩序の確立をはかった。貧農の子として生まれ、短気なチャパーエフはインテリのフールマノフとよく衝突したが、白軍とのたび重なる戦闘を通して、お互いに理解と信頼を深めていった。チャーエパフの伝令ペーチカ(L・クミット)は女兵士として参加したアンナ(V・ミャスニコーワ)に機関銃の分解操作を教えたり、敵軍の兵士を助けたり、隊の潤滑油の役割を果して活躍していた。白軍はボローズジン大佐によって指揮されていた。ある日戦闘が開始される寸前パルチザンの一部が指揮官を殺し戦線を離れようとして、チャパーエフに制圧された。しかし精神的に動揺した前線の兵士たちは肉迫する白軍に恐れをなして、危く退却しかけた。だがチャパーエフの率いるパルチザンはまたもや敵のコサック隊を撃破した。この一戦により、ウラル地方の白衛軍の敗北は決定的となった。だが粉砕された白軍は、天才的な赤軍指揮者チャパーエフを亡き者にするため、最後の手段を試みた。ボローズジン指揮の白軍の急襲策が成功して、ついにチャパーエフは力つきた。しかし脱出したアンナの伝令でかけつけたエラニの師団の猛攻撃はすさまじく白軍はここに壊滅した。

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