ベトナム最前線

劇場公開日:

解説

サイゴン・ナ・ナショナル・モーション・ピクチャー・センター所属のホアン・ビン・ロクが脚本・監督・主演したベトナム戦争を舞台にした映画で、一九六五年度アジア映画祭で特別賞を受賞。撮影はヴァン・キエップ陸軍訓練学校の全面的協力を得て、ニエン・ニョー・ミンが担当した。三人の兵士を演じるフイ・クオン・ミン、ル・プチアン・ミン、ホン・ギャオは、現在南ベトナム正規軍の兵士でもある。

1965年製作/ベトナム
原題:Rag Doll
配給:大映
劇場公開日:1966年

ストーリー

べトコンの襲撃が去って、あとにはまた敵味方の死傷者が無数に残された。美しい国土は十年以上にわたる同胞たちの戦争で荒廃の一途を辿っていた。南ベトナムの若い兵士クアンは、ベトコンとの交戦で誤って一人の少女を射殺してしまった。少女の残した人形を見つめて動かない彼を、「これが戦争なのだ」と隊長(H・V・ロク)は励ました。そんな時、ベトコンの一隊が村人を捕えて移動しつつあると報告が入った。隊長は救出のため志願兵の中からミン、タン、クアンを選び追跡させた。三人は敵の大部隊に夜襲をかける決心を固め、夜になるのを待った。そして城跡に凄絶な戦いが展開された。ミンとタンは死んだ。一人残ったクアンは肩に重傷を負いながら、老人と少女を連れ出した。激戦の夜が明けると、クアンもついに力尽き、人形を少女に渡し静かに息を引きとった。

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