道化師の夜

劇場公開日:

解説

「鏡の中にある如く」のイングマール・ベルイマンが脚本・監督したサーカスを舞台にした人間悲劇。撮影は「鏡の中にある如く」のスヴェン・ニクヴィストと「女たちの夢」のヒルディング・ブラド、音楽はカール・ビルゲル・ブロムダールが担当した。出演は「不良少女モニカ」のオーケ・グレンベルイ、「愛する」のハリエット・アンデルソン他。

1953年製作/スウェーデン
原題:The Clowns' Evening
配給:東和=ATG
劇場公開日:1965年6月25日

ストーリー

巡業サーカス団の座長アルベルト(オーケ・グレンベルイ)は若い女曲馬師アンナ(ハリエット・アンデルソン)を愛人として旅を続けているうちに、妻のアグダと二人の子供を残してきた町にたどりついた。寄る年波のことを考えると彼は平凡な家庭生活が恋しくなり、わが家を訪れてみたものの、妻の拒絶にあった。アルベルトが妻のもとを訪れたのを知ったアンナはやはり彼が妻のことが忘れられないのだと嫉妬し、以前、衣裳の借用交渉に出かけた劇団の若い俳優フランスの誘惑に身をまかせた。アンナがフランスと交渉をもったことを知ったアルベルトは、その夜サーカス見物に来た彼と決闘した。だが年老いたアルベルトは完全なる敗北を喫した。絶望のあまり、自殺を決意したものの決行するだけの勇気が彼にはなかった。気持を紛らすため、一座のアルマが可愛がっている老熊を射殺し、みじめな自分の姿に泣くのだった。翌朝、アルベルトとアンナは傷ついた者同士、慰めあうかのように寄り添い、濃い霧の中を次の巡業地へと旅立って行った。

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