春のめざめ(1963)

劇場公開日:

解説

監督はニコス・コンデュロス、脚本はヴァシリ・ヴァシリコス、コスタス・スフィカス、撮影はギオヴァニ・ヴァリアノがそれぞれ担当した。出演者は、十六歳のクレオパトラ・ロータ、ヴァンゲリス・ジョアニデス、古典舞踊家のヘレン・プロコピウ、タキス・エマニュエル等。一九六三年度ベルリン映画祭・最優秀監督賞を受賞している。

1963年製作/ギリシャ
原題:Young Aphrodites
配給:松竹映配
劇場公開日:1964年3月7日

ストーリー

少女クローエ(クレオパトラ・ロータ)は海の辺で鳥を獲るのに夢中だった。干害を慮って、牧人達が水を求め海岸にやって来たのは、そんな夏のある日だった。牧童のスキムノス(ヴァンゲリス・ジョアニデス)は、クローエの無邪気な美しさにひかれその後を追う。貧しい海岸の集落の男達は漁に出て一人も残っていない。漁夫の妻アルタ(H・プロコピウ)の姿をみた牧人のツァカロス(タキス・エマニュエル)は彼女に強くひかれ、求愛した。彼女にも彼の心がわからなくはないが彼をうけ入れれば、この村にいることは出来ない。だが、二人の間には恋が生まれた。夏も終りのある日、激しい雨が降り、牧人達も山に帰る仕度をはじめた。別れられない強い愛情にかられた二人は、人目のつかない岩陰でその愛を確かめあっていたが、雨を避けようと岩を探していたスキムノスとクローエがそれを目撃し、心の底に潜んでいた性の衝動が湧いた。アルタは家も夫も捨てツァカロスら牧人たちと山へ帰っていった。大人二人の愛の情景を垣間見た、牧童のスキムノスは集落に残ることを決心、それに気づいた牧人達の追手を逃れて、クローエのもとに帰ろうとしたが、途中で少女が牧人に乱暴されているのを目撃した。激しい絶望がスキムノスを襲った。その驚きに耐えられなくなった彼は海の中に身を投じたのであった。その海面にはクローエの大切にしていた鳥の死がいが漂っていた。

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