機関車大突破

劇場公開日:

解説

東西ドイツ問題に、実際に起った集団脱出のセミ・ドキュメンタリードラマ。記録映画の製作者フランク・ティエツの構想のもとにゲアハルト・T・ブッフホルツのシナリオを、「前進か死か」のフランク・ヴィスバールが監督、記録映画出身のベルト・マイスターが撮影を、ペーター・サンドロフが音楽をそれぞれ担当した。出演者は「雨の夜の銃声」のエリック・シューマン、舞台女優マリア・ケルバー、他にヘルムート・エーサー、カタリーナ・マイベルク、ハラルト・エッガー、アンジェリカ・ティーメなど。

1963年製作/85分/西ドイツ
原題:Durchbruch Lok 234
配給:東京第一フィルム
劇場公開日:1963年12月10日

ストーリー

東ドイツの小さな町。ある日機関手のハリー(エリック・シューマン)は、彼の親友一家が西ベルリンのテレビを見たことを秘告され、検挙されたことを聞いた。それが彼の長男の密告だと知り悩む。そして、客車をつけた機関車ごと西ベルリンへ集団脱出するという結論に達した。彼は親友の機関夫ショーバー(ヘルムート・エーサー)とその恋人アリス(カタリーナ・マイベルク)にこの計画を話し、賛同を得て、具体案を練りはじめた。ハリーは超過勤務を自らつづけ、その鉄路の観察をやった。ハリーは妻にも子供達の将来のためと説得、ショーバーらも他に同行する者達を集めた。決行の夜が来た。駅には計画を知る者、知らぬ者も数多く集まった。機関室にはハリー、ショーバー、後に参加したクラウゼ老人がいた。発車。列車は走りつづけた。だが、乗務公安官の不審訊問に計画を緊張のあまりもらしそうになったり、子供のリスが逃げ出し公安官に疑われたこともあった。さらに、疾走中の機関車に蒸気パイプ故障が発生した。放っておけば計画は失敗する。ショーバーは死を賭して走る機関車の脇腹でその修理をした。一方機関区長は思想的に問題の多いハリーをこの路線に配属したことを後悔したが、そのときは遅かった。列車は境界線上にさしかかった。幾重にも張り廻らされた鉄条網、機関車はすさまじい音をたててそれを打ち砕いた。もうここは西ベルリンの地だ。そのとき境界線上の見張りの銃が火を吹いた。が、機関夫も乗客達もうつぶせになって銃弾をよけた。機関車は猛烈に走りつづけた。

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