フランス女性と恋愛

劇場公開日:

解説

フランス女性と愛についてのオムニバス映画。第一話から第七話までの監督は、アンリ・ドコアン、ジャン・ドラノワ、ミシェル・ボワロン、ルネ・クレール、アンリ・ヴェルヌイユ、クリスチャン・ジャック、ジャン・ポール・ル・シャノワである。撮影はロベール・ルフェーヴルが一貫して担当。出演はダニー・ロバン、マルティーヌ・キャロル、フランソワ・ペリエら。製作監督ユーゴー・ベネデク。

1960年製作/フランス
原題または英題:La Francaise et L'Amour
配給:映配
劇場公開日:1960年11月17日

ストーリー

〔少女期〕夫は警官、妻はアパートの管理人という夫婦の家庭。ジゼールとジャジャという二人の子供が、あるとき両親に赤ちゃんはどこから生れるのかと質問する。困った両親は近所の人々と相談し、結局「キャベツから生れてくるのだ」と教えこむ。しかし、二人は納得しなかった。挙句は子供たちが原因でキャベツ騒動が起きたり、若い恋人同士の仲がおかしくなったりして両親が困惑する。 〔思春期〕思春期をむかえた一三歳のビシェット(アニー・シニガリア)という娘はヌード写真を見たり、公園の裸像を眺めたり接吻しているアベックを見ると奇妙な感じで身体中がうずいた。ビシェットにとって周囲の少年たちはみな“王子さま”に見えた。心配したのは両親だった。しかし若いビシェットは何のあやまちもおかさなかった。 〔処女〕一年前に婚約したフランソワ(ピエール・ミシェル)から肉体交渉を迫られたジネット(ヴァレリー・ラグランジュ)はもしいやなら他の女と関係するとおどかされる。しかし彼女は正式に式を挙げるまでは純潔を守り通したい。絶体絶命のピンチに立ったジャネットは近く結婚するのだからと考え、フランソワと一夜を過ごす決心をする。ところが予期に反して男の愛情はジャネットの純潔を大切にしておいてくれたのだ。 〔結婚〕相思相愛の恋人同士が結婚した。新婚旅行の車中で早くもトラブルがおとずれた。妻(マリー・ジョゼ・ナット)は夫(クロード・リッシュ)が若い女を見るとすぐ親切にするとやきもちをやき、夫は妻が我まますぎると不平をこぼす。しかし汽車が目的地についた時、二人は家庭の幸福をかち得ようと誓いあう。 〔姦通〕ジャン・クロード(ポール・ムーリッス)とニコール(ダニー・ロバン)の夫婦は結婚して五年目になる。夫は妻におかまいない勝手な生活を送り、妻は妻で夫が鼻につきはじめる。そんなある日ニコールはジル(ジャン・ポール・ベルモンド)という若い男と知り合い逢瀬を楽しむようになる。夫は妻の不貞に気づき、ジルを食事によぶ。ジルは事態の悪化を知りいそいそと退散する。 〔離婚〕一年程前からミシェル(フランソワ・ペリエ)は妻のダニエル(アニー・ジラルド)と寝室を別にしている。ある夜、夫は妻におだやかに離婚しようともちかける。翌日二人は弁護士をたずねるが、肝心な離婚の理由がない。そこで二人は離婚の正当な理由になりそうな手紙を互いに何通も書き合う。初めの中は事実とは凡そ関係のないことを書いていたが、その中に相手が本当にそのようなことをしているのではないかと錯覚におちいり、ついに二人は完全に離婚することになった。 〔独身女性〕簡易裁判所の法廷で、ある四〇歳の紳士が審問されている。彼はデジレ(ロベール・ラムール)といって、一一回にわたる重婚と結婚詐欺容疑で逮捕されたのだ。彼の言い分によると、孤独をかこちながら、年頃が過ぎて独り暮しの女性が気の毒で、そういう女を見ると、片っぱしから親切にしてしまう。そして、いざ法廷に彼が出されてみると、かつて結婚した多勢の女性が彼の弁護に競って証人台に立とうとする有様で、中にはその弁護費用を負担したいと申し出るほどの女性もいた。

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