砂のミラージュ

劇場公開日

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解説

南米の閉鎖された砂漠の中で生きる二人の少年の対象的な生活環境とペルーの政治的状況を描く。製作はベルナルド・バティアフスキー、監督・脚本は「みどりの壁」のアルマンド・ロブレス・ゴドイ、撮影はゴドイの実兄マリオ・ロブレス・ゴドイ、音楽はエンリケ・ピニラが各々担当。出演はセザール・エリアス、ヘルナン・ベジャール、エレナ・ロホ、オルランド・サッシャ、ガブリエル・フィガロア、ミゲル・アンジェル・フロレンスなど。

1974年製作/ペルー
原題:Mirage
配給:日本ヘラルド映画

ストーリー

一九六六年三月、早朝。ヘルナン少年(H・ベジャール)は家族が眠っているうちに家を飛び出し、サッカー場に向かった。南米の砂漠に囲まれた貧しい生活環境から抜けだすためにはプロのサッカー選手になるしか方法がなかった。父と母とが相談した結果、今晩首都のリマに引っ越すことになっていた。一方、同い年の少年ホアン・ホセ(C・エリアス)は廃墟と化した大きな屋敷に住んでいた。広大な葡萄園を持つ地主として権勢をふるっていた彼の家も、祖母、父母ことごとく死に絶え、ホアン・ホセ少年だけが身よりのない孤児として残った。彼は常に廃墟にとじ込もり、奇妙な幻想を垣間見ていた。中年の男がひたすら砂漠を歩き続けているのだ。「あれは一体誰?」というホセ少年の疑問が解明される日がきた。その日、今は亡き母の手びきによって、母の日記を発見したことから謎は解かれていった。その昔、ホアン・ホセの母は大地主の娘として何不自由なく生活していた。その家父長ドン・フランシスコ(O・サッシャ)の娘リナ(H・ロホ)は使用人の青年ホアン(M・A・フロレンス)と愛し合うようになり、ホセがその関係に気ずいたとき、既にリサはホアンの子を身ごもっていた。フランシスコと二人の息子は、ホアンの両手を縛り、馬の鞍にくくりつけて砂漠を引きまわした。ホアンが自力では脱力できないと思われる砂漠の真中に来たときフランシスコはホアンのロープを解いた。だが、ホアンは二度と姿を現わさず、その後、リサはホアン・ホセを生みおとしてすぐ悲劇的な死をとげた。ホセ少年ははじめて自分の過去を知った。砂漠を走る幻の人影が自分の父親の幻影であることも。ホセ少年は、夕陽の向こうを走る人影に向かって走り始めた。その夜、ヘルナンの一家は先生(G・フィガロア)の制止もきかず、リマに向かって旅立っていった。

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