クレージー4人組 スーパーマーケット珍作戦
劇場公開日:1974年3月30日
解説
クレージー・ボーイ四人組“レ・シャルロ”が、古くから町にある雑貨商を守るために、大資本のスーパーマーケットを相手に奮闘する。「クレイジー・ボーイ 金メダル大作戦」の続編。製作・監督・脚本・原作は前作のクロード・ジディ、撮影はポール・ボニス、音楽はレ・シャルロが各々担当。出演はジェラール・リナルディ、ジャン・ギイ・フェシュネール、ジェラール・フィリッペリ、ジャン・サリュス、ミシェル・ガラブリュ、ミシェル・セロー、ロジェ・カレル、モーリス・トラバイュ、ジャック・セレール、フランソワーズ・カデ、ピエール・グアルディなど。
1973年製作/フランス
原題または英題:The Crazy Boys at the Supermarket
配給:東和
劇場公開日:1974年3月30日
ストーリー
何をやっても失敗ばかり、ろくでもないことばかりやらかす〈レ・シャルロ〉の四人組、ジェラール(G・リナルディ)、ジャン・ギイ(J・G・フェシュネール)、フィル(G・フィリッペリ)、ジャン(J・サリュス)の面々は、どじばかりふんでいるために、勤めていた芝刈り機製造工業をクビになった。ショゲかえった四人組が帰るところは、エミール親爺(M・ガラブリュ)の経営するスナックしかない。エミールはもとはオートバイ・レースの選手として鳴らしたこともある男だが、今はケチな貧乏スナック兼乾物屋の主人という案配。そのエミールは、四人組に“よろず屋”の如き仕事を世話してやった。ジェラールはアパートの斡旋業、ジャンは商品の配達夫、フィルはビラ撒き、ジャン・ギイは自動車修理工として働くことになったのはよかったのだが例によってのズッコケで、町はてんやわんやの大騒ぎ。そんなある日、エミールの店の真向いに、立派なスーパーマーケットが開店。鳴りもの入りの宣伝でハデに売りまくって、エミールのお客をみんな横取りしてしまったから大変である。地団駄踏んでくやしがるエミール親爺。それを、このまま見捨てちゃァ〈レ・シャルロ〉の名がすたるとばかり、ここで立ちあがった四人組。早速、スーパーマーケット荒らしに乗り出した。バツグンのチーム・ワークで盗み、荒し、マーケットは上を下への大混乱。エミールは大喜び、その上、貧相なスチックもグーンとデラックスに衣替え、品物も豊富に取り揃え、しかも四人組が歌って踊っての大サービス、とたんに女性客がワンサと詰めかけてメデタシメデタシ。一方、お客を取られたスーパーも、負けてなるものかと一世一代の商魂作戦を練りに練り、店の真中にオーケストラを入れての音楽サービス、レジには逞しい男を好む女性客のためにボディ・ビル上がりの男を雇い入れたからたまらない、アッという間に客が殺倒した。そうこうしているうちに、やっぱり大資本には歯が立たないと惨敗宣言したエミールは、店を競売にだした。商売仇のスーパーマーケット経営者ボーカンとしては、さらにマーケットの拡張のために、ぜひともこの店を買い取ろうと競売場へやってきた。それを知ったジェラールとジャン・ギイは値段のツリ上げに成功、まんまと十倍の金額でボーガンにスナックを買わしてしまった。やがてエミール親爺が田舎へ引越しすることになり、四人組はちょっぴり淋しげに別れを告げたが、その別れ際、エミールは四人に思いがけない大金をプレゼントした。さて、この金で何をやらかそうか、どうせまともなことはできっこないが、せめてエミール親爺の志を継いでとばかり広い野原のド真中にぶったてたのがオートバイ修理工場のバラック。これなら一緒にやっていけそうだと自信を持ったのも束の間、何と彼らのバラックの前に大資本のモーター・サービス会社がにわかに出現したではないか。たちまちブルトーザーでバラックを破壊された四人組の次なる安住の場所はいったい何処なのだろうか……。