続フレンズ ポールとミシェル

劇場公開日:

解説

十四歳の少女ミシェルと十五歳の少年ポールの友情から恋に変わったプロセスを描いた前作「フレンズ」の続編。製作・監督はルイス・ギルバート、脚本はギルバートとヴァーノン・ハリス。撮影はクロード・ルノワール、音楽はミシェル・コロンビエが各々担当。出演はアニセー・アルヴィナ、ショーン・バリー、ケア・ダレー、カトリーヌ・アレグレ、アン・ロンバーグ、ジョルジュ・ベレー、サラ・スタウト、スティーブ・ギルバートなど。

1974年製作/イギリス
原題または英題:Paul and Michelle
配給:パラマウント=CIC
劇場公開日:1974年3月16日

ストーリー

ポール(S・バリー)とミシェル(A・アルビナ)が別れさせられて、三年の歳月が流れた。英国に連れ戻されたポールは、父ロバート卿の厳しい監視のもとで高校生活を終え、パリのソルボンヌ大学へ進学することが決まっていた。その間、フランスに残してきたミシェルと、二人のあいだに生まれた娘のことを、一日たりとも忘れたことはなかった。新学期が始まる前、フランスめぐりをすると、父に申し出たポールはその日から、ミシェルを捜し廻った。ミシェルが働いていたというパン屋、ニースの花市場、ついに二人は再会することができた。二人の激しい抱擁が混雑する花市場の人の流れを止めた。ミシェルはポールを住いに案内し、三歳になる娘のシルビィ(S・スタウト)に引き合わせた。しかし、ポールはそこで予期せぬことを知った。ミシェルは、ギャリー・ウェストン(K・ダレー)という航空会社に勤務するアメリカ人と、同棲していたのだ。しかし、ミシェルにとってポールこそ忘れ得ぬ人であった。ギャリーと別れ、親子三人は想い出深いアルルの田舎屋を訪ねる。畑も、野原も、野を駈ける馬も、何ひとつ変わっていない。夏の太陽のもとで、ポールとミシェルの間に、三年間の空白は存在しなかった。やがて、ポールがソルボンヌ大学に入学する日が近づき、一足先に彼だけがパリに戻り、アパートを探してからミシェルとシルビィを呼び寄せることにした。パリでの親子三人の新しい生活が始まったが、決して楽なものではなかった。ミシェルとよりを戻したことを知ったポールの父が、送金を断ったため、ポールは製肉工場でアルバイト、ミシェルはレストランで皿洗いをして生計を立てなければならなかった。昼と夜のすれ違いの生活に加え、ミシェルが、ポールと女子学生スザンナ(A・ロンバーグ)の関係を疑いだしたために、二人のあいだは急速にゆがんだものになっていった。ミシェルが妊娠していることに気づいたのは、そういうときだった。彼女には、父親がポールなのかギャリーなのか確信がもてなかったために、ポールに相談せず、中絶手術を受けた。それを知ったポールは怒り、二人はいがみあった。その争いに、心を痛めたシルビィが夜の街に逃げだし、若い両親がセーヌの河岸を探し廻ったこともあった。ある日、思いがけずギャリーがパリに現われ、ミシェルをアメリカに連れてゆき、結婚したいと申し出た。ミシェルは迷ったが、もう一度自分の人生をポールに賭けようと決心する。そして、ポールが大学を卒業するまでの三年間、田舎に戻って娘と二人で生活するために、パリを発つことにした。二人の乗った汽車を見送ったポールは、プラットホームにいる美しい娘がいるのを見つけて歩み寄り、話しかけると、その娘のトランクをいそいそと持ち上げた……。

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