別れのクリスマス

劇場公開日

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解説

母を失った十四人の子供たちが、自分たちの力で生活しようとする力強い生き方を描く。イギリスに実際あった話の映画化。製作はフランク・アビアンカとロバート・ミンツ、監督はこれが二作目のデイヴィッド・ヘミングス。脚本はローランド・スターク、撮影はオーサマ・ラウィ、音楽はビド・アピアが各々担当。出演はジャック・ワイルド、ジューン・ブラウン、リズ・エドミストン、ジョン・ベイリー、チェリル・ホール、アンナ・ウィング、フランク・ジェントリー、ポール・デイリー、クリスチャン・ケリー、ピーター・ニュービー、リチャード・ヘイワード、テリー・アイブス、クリストファー・レオナードなど。

1973年製作/イギリス
原題:The 14
配給:ヘラルド

ストーリー

手を伸ばせばいつでも肌と肌がふれあう、あったかい家庭で、貧しくても幸福な毎日を過ごしていたママ(J・ブラウン)と十四人の子供たち。クリスマスを間近にひかえたある夜のこと、ママが突然倒れ、救急車で病院に運ばれた。子供たちが揃って見舞にいったとき、ママはもう還らぬ人となっていた。小さな弟たちは心配顔で長男のレジ(J・ワイルド)を見つめた。彼らの住むアパートは市の開発計画の一部に入っており、もう取り壊しが始まっていた。レジたちにも立ちのきが勧告されていた。そんなことがあってか、福祉事務所のサンダースさん(J・ベリー)たちは十四人兄弟の中の乳呑み子だけは引き取りたいと以前から申し出ており、保母のブースさん(A・ウィング)を依頼しようとしていた。ブースさんは早速その日からやってきて、大きな兄弟たちを学校に追いたてると残った弟たちをひとりひとり丸裸にして洗い始めた。ベッドを整理し、汚れ物を片づけ、大活躍のブースさんだった。だが兄弟だけで暮したいと思っている彼らは、食事のマナーにまでうるさく口をだすブースさんにポテトを投げて反抗、ついに彼女を追い出してしまった。それを聞いたサンダースさんは、これ以上ほっとく訳にはゆかないと、なかば強制的に彼らを施設に入れた。キリスト教系の施設に着いた兄弟を、尼さんたちが世話を始めた。が、兄弟が五人もそろえば尼さんひとりを撃退するのは簡単だ。それ水をかけろ、服をひっぱれと、とうとう尼さんは泣きだしてしまった。夜は夜でまた大騒ぎ。結局、神父さんたちは、大きい兄弟の面倒はみきれないとギブ・アップ。目前に迫ったクリスマスの休日をどこでどう過ごすか。家だ、ぼくらの家で、ぼくらだけのクリスマスを過ごすんだ。そうと決まれば話ははやい。秘密に連絡を取りあって、彼らはさらに取り壊しが進んでいよいよ寂しくなったわが家に集合することに成功した。兄弟はおのおの分担を決めて、ツリー、ろうそく、ビスケット、クリスマス・プティングを集め始めた。街もクリスマス・セールのまっ最中で、新しく開店したスーパーには何でもあった。みんなでちょっとずつ失敬して、彼らは別れ別れになって初めてのクリスマスを迎えた。プレゼントの交換も一段落。ひとりの弟が、レジの恋人リーナ(C・ホール)にさし出した紙包があった。それは、ママがいつも履いていた白いブーツだった。彼女は嬉し涙を流しながらこれを受けた。しかし、そんな幸福の時も過ぎ、福祉事務所の捜索の手が伸び始めた。レジは、「家族をひき裂く法律なんかない」と訴えたが、未成年の弟たちはどこかで保護しなければといわれたため、兄弟全員一致で納得できる所ならという条件つきで、弟たちをひとまず農家にあずけることに賛成した。弟たちをとどけたその帰り道、レジはリーナにいった。「ぼくたちも、みんなで暮せるような大きな農場をもとう」。

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