ヴァージン・スピリット

劇場公開日:

解説

14歳の早熟な少女の初体験に対する憧れと恐れを描く。監督・原作・脚本は本作品が日本公開第一作になるカトリ一ヌ・ブレイヤ、共同脚本はロジェ・サローク、撮影はローラン・ダイアンが担当。出演はデルフィーヌ・ザントゥ、エチエンヌ・シコほか。

1988年製作/フランス
原題:36 Fillette
配給:俳優座シネマテン
劇場公開日:1989年8月5日

ストーリー

家族と共に避暑地ビアリッツでヴァカンスを過ごしている14歳のリリ(デルフィーヌ・ザントゥ)は、兄と一緒に夜遊びに出かけたある日、中年のプレイボーイ、モーリス(エチエンヌ・シコ)と出会った。彼から子供扱いされたことに腹を立てたリリは、ひとり夜の町を歩き回り、偶然出会った音楽家ボリス・ゴロヴィン(ジャン・ピエール・レオー)に不満をぶちまけたりした。深夜のディスコでモーリスと落ちあったリリは、誘われるまま彼の住むホテルに行くが、セックスへの憧れと恐れを同様にもつ彼女は、その夜モーリスを拒絶した。やがて知らぬ間に彼に恋していることを知ったリリは、モーリスを追いかけるかと思えば非難し、戻ってきては身をかわす、そんな誘惑と拒絶を繰り返していた。一方のモーリスも、リリの複雑な心の葛藤と行動に振りまわされながらも、彼女に惹かれてゆく自分に当惑と恐れを抱くようになるが、それでもリリはモーリスとどうしても結ばれることができない。傷ついた彼女は、知りあいの青年と、簡単に初めてのセックスを交わす。少しも愛していない彼とのセックスの後、リリの顔には満足気な笑顔が浮かぶのだった。

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