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解説

アンジェイ・ワイダ監督の代表作「灰とダイヤモンド」で主演しポーランド映画界のスターになり67年に事故死したズビグニエフ・チブルスキへの追悼の意をこめて、彼の生前の友や恋人らが波についての映画を撮ろうとする試み自体を構成した映画。監督・脚本はアンジェイ・ワイダ、撮影はヴィトルド・ソボチンスキ、音楽はアンジェイ・コジンスキが各々担当。出演はベアタ・ティシュキエヴィッチ、エルジビエタ・チゼウスカ、アンジェイ・ワピツキ、ダニエル・オルブリフスキなど。

1968年製作/105分/ポーランド
原題:Wszystko na sprzedaz
配給:カトル・ド・シネマ

ストーリー

映画の撮影現場。監督のアンジェイ(アンジェイ・ワピツキ)は一人の俳優の到着を待っていた。しかし彼は姿を見せない。他のシーンを撮りながら、一同は彼を待った。仕事が終わると俳優たちはパーティに集まり、ハメをはずして遊園地にくり出した。女優の一人エルジビエタ(エルジビエタ・チゼウスカ)は、相変わらず姿を見せない俳優の妻でもあるが、ある日、エルジビエタは彼の昔の恋人だったベアタ(ベアタ・ティシュキエヴィッチ)とドライヴに出かけ、その途中、ラジオのニュースで彼が列車事故で死んだことを知った。この突然の事故で監督や共演者たちはそれぞれ悲しみを秘めて、彼に関する思い出などを回想するのだった。

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映画レビュー

4.5アンジェイ・ワイダ監督の哀悼映画

2022年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アンジェイ・ワイダ監督の『灰とダイヤモンド』で主演として心に突き刺さる姿を見せてくれたズビグニエフ・チブルスキが列車飛び乗り事故で死去したため、彼の生前の友人・恋人たちが「彼」を主演とする映画撮影を描いた映画。
アンジェイ・ワイダ監督の哀悼映画。

物語は、映画の撮影現場に主演俳優の「彼」がなかなか現れないため、スタッフらが他シーンを撮影しながら「彼」を待っていた。待っている映画人たちは、遊園地で遊んだりしているが「彼」は来ない。
「彼」の妻は、元カノ女優とドライブしていると、ラジオで「彼」の死亡事故ニュースを聞いて……という大枠の流れ。
そして、その物語の中に「入れ子構造」のように同様物語を撮影しているかたちになっていて、この多層構造は見事なものであった。

ただ、この映画は、①『灰とダイヤモンド』を観ていること、②その主演俳優=ズビグニエフ・チブルスキが列車事故で早逝したこと……を知っていることが前提となっているため、アンジェイ・ワイダ監督の私的な映画にも見えて、一般的には分かりづらい映画かも知れない。

それでも、遊園地で回る乗り物(→乗り物の名前が分からないww)の流れるような場面、馬の群れが疾走するシーンなどは、映像美のカメラワーク。

とても素晴らしい映画であった。

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たいちぃ
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