少年と海

劇場公開日:

解説

静かな海辺に父と2人で住む少年の日常を大自然の中に描く。77年度モスクワ国際映画祭児童映画部門グランプリ受賞作品。製作はマット・キャロル、監督はアンリ・サフラン、脚本はソニア・ボーグ、原作はコリン・シール(二見書房刊)、撮影はジェフ・バートン、音楽はマイケル・カーロスが各々担当。出演はグレッグ・ロウ、パーシバル、ピーター・カミンズ、デイヴィッド・ガルピリル、ジュディ・ディックなど。

1977年製作/オーストラリア
原題:Storm Boy
配給:東宝東和
劇場公開日:1977年10月29日

ストーリー

オーストラリアの静かな海辺に立つそまつな小屋。そこがマイク少年(グレッグ・ロウ)の家である。父の名はトム(ピーター・カミンズ)。世間のわずらわしさからのがれ、父と子の2人で漁師の生活を続けていた。ある日、トムはアボリジネと呼ばれるオーストラリアの原住民フィンガーボーン(デイヴィッド・ガルピリル)と出会う。初めはこわかった彼も、実は優しく思いやりがあった。マイクは彼に弟のように可愛いがられ、2人は仲良くなっていった。だが、彼らの静かな生活を破る者もいる。ハンター達だ。彼らによりおびやかされる自然、そして鳥達。ある日、マイクは、彼らの犠牲になったペリカンの子供3羽をみつけた。そして我家に連れて帰り、手あてするマイク。そんな彼を父は黙認した。実はマイクの母と父は別れ、マイクには母は死んだことになっているのだ。やがて、3羽は大きなペリカンに成長し、マイクは3羽を手放した。が、そのうちの1羽、パーシバルだけが帰ってくる。その日からマイクとパーシバルの楽しい生活が始まる。そんなある日、学校の先生ウォーカー(ジュディ・ディック)が、無学のまま子供を育てるのはいけない、マイクを就学させるべきだ、とやってくる。また、ある夜、暴走族がマイクの小屋を襲った。だがマイクは無事だった。そして、その夜、トムはフィンガーにマイクの母の事を話し、それを聞いていたトムは翌朝、町へ出た。母をさがすためだ。しかし、マイクの姿をあのウォーカー先生が見つけてトムに知らせる。マイクの心情がトムには痛いほどよくわかった。再び、海の生活に戻る父と子。やがて、思いがけない事件が起こった。激しい風の日に難破したハンターのボートを助けたこともあるパーシバルが、ハンターに撃たれたのだ。フィンガーボーンは深い悲しみにくれるマイクをやさしく力づけた--。そして、そんなマイクが勉学に町へ行く日がやってきた。あの素晴らしいパーシバルとの日々、海をみつめ父と2人だけで暮した日々、それらが、今、マイクの心にめまぐるしく、そしてなつかしく去来するのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く

他のユーザーは「少年と海」以外にこんな作品をCheck-inしています。