チャルラータ

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チャルラータ

解説

「大地のうた」などの「オプー3部作」をはじめとする幅広いジャンルの名作で世界中の映画ファンから敬愛されてきたインドの巨匠サタジット・レイの中期の代表作で、同国の文豪ラビンドラナート・タゴールの小説を自身の脚本と音楽で映画化し、1965年のベルリン国際映画祭で監督賞を受賞した傑作ドラマ。1880年、イギリスの植民地支配下にあるインド。カルカッタで暮らす裕福な主婦チャルラータは、政治新聞の編集長をつとめる多忙な夫ブパチに相手にしてもらえず寂しい日々を過ごしていた。そんな彼女の前に、ブパチの従弟アマルが現われる。チャルラータはアマルと一緒に過ごすうち、次第にアマルにひかれていく。2015年9月、レイ監督のデビュー60周年を記念した特集上映「Season of Ray シーズン・オブ・レイ」でリバイバル公開。

1964年製作/119分/インド
原題:Charulata
配給:gnome
劇場公開日:2015年9月12日

その他の公開日:1975年11月29日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

5.0純文学の匂いがこの映像にはする。

2022年4月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

端的に言えば、三角関係だけど。そんな事は兎も角、俳優に演技させる演出が良いと思う。いささか眠くなる長回しだが、AmazonPrimeなので、戻して、2時間30分で見た。傑作だと思う。
インド映画の偉大な監督だとは知っていたが、そして、インド映画が好きだと公言しているのに、初めて見て、大感動した。素晴らしい。

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マサシ

4.0向田邦子的

2015年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

夫婦の間に起きた小さなさざ波のような出来事が、やがて大きなうねりとなって二人の関係を変えていく。まるで向田邦子のシナリオのようなインド映画。
人妻の密やかな恋心の描写。綻びた夫婦関係に希望を感じさせるラスト。秀逸な映画的表現。小津のホームドラマに比肩する。

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佐分 利信