ハードジャッカー
劇場公開日:1994年10月28日
解説
ロッキー山脈の美しいリゾート・ホテルを舞台に、そこをハイジャックした武装テロリスト集団を相手どり、孤軍奮闘する刑事の活躍を描いた″山岳版ダイ・ハード″とでも言うべきサスペンス・アクション。監督はマイケル・マゾー、製作はロイド・L・シマンドル、脚本はジョイナス・カステルとマイケル・バファロ。撮影はダニー・ノワック、音楽はピーター・アレンが担当。主演は、マーシャル・アーツ出身のトーマス・イアン・グリフィス。彼の相手役には「テス」「パリ、テキサス」等で日本でもおなじみの、最近作「ターミナル・ベロシティ」では本格的にアクション演技にも挑戦しているナスターシャ・キンスキーが扮し、美しく優しいブロンドの山岳ガイド役を好演。そして非情なテロリストの首領をファナティックに怪演するのは、「サウンド・オブ・ミュージック」の大佐役で知られるクリストファー・プラマー(最近作『“Where The Heart Is』)。
1994年製作/アメリカ
原題または英題:Hard Jacker
配給:アミューズビデオ
劇場公開日:1994年10月28日
ストーリー
一年前、マフィアへの潜入捜査の折、妻子を目の前で爆殺されたショックから立ち直れない刑事ジャック・ワイルド(トーマス・イアン・グリフィス)は、自暴自棄な捜査を繰り返し、同僚から″イカれジャック″と陰口を叩かれていた。兄マイクとアニーの夫婦は彼を強引にロッキー山嶺のリゾート・ホテルに連れ、休養をとらせようとする。気の進まない旅行に不機嫌なジャックだったが、美しいガイド、K・C(ナスターシャ・キンスキー)に会ったことが彼の気分をなごませる。ディナーの時にどちらともなく惹かれあい、ダンスをする2人だったが、、ジャックはいきなり客の中に妻子を殺すきっかけを作ったマフィアのマリオを見つけ殴りかかり、取り押さえられたあと激昂して部屋へ戻る。K・Cは彼を追い、2人はキスを交わす。K・Cが出て行った後、突然彼の部屋に武装した男たちが踏み込んでくる。ジャックはホールルームの上に転がり落ち、客全員が捕らわれの身となるのを目撃するが、賊のひとりにみつかり、争ったあげく相手を倒す。賊の正体は元東独の秘密警察の一員だったイヴァン・ゲッツ(クリストファー・プラマー)率いる武装テロリスト・グループだった。イヴァンは、客のひとりで病身のマフィアの老ボス、ドン・ロッソが今までの罪を悔い改めるための〃ヴァチカン詣〃用の手土産である時価5000万ドルの宝石を狙ってやって来たのだった。ジャックは麓の海軍基地と連絡をとり、出動を要請。しかしジャックの緊急信号を受けて出動したヘリコプターはロケットランチャーで撃ち落とされる。炎の中悠然と立つイヴァンを見たジャックは彼こそが妻子を殺した敵だと気づく。彼らの狙いが宝石だと知ったジャックは、イヴァンを呼び出し、すぐにもやって来る軍隊に引き渡そうとするが、敵はロープウェイに爆薬を仕掛けていた。彼の制止も間に合わず、軍隊はあえなく全滅、彼はホテルに引き上げイヴァンらに拘束され、からくも脱走した氷河の研究者グリーンと会い、彼からイヴァンが今回の事件の証拠完全隠滅のためホテルの頭上に横たわる氷河を爆破し、人質の客はをホテルもろともあと数十分で抹殺する計画を聞かされる。イヴァンはジャックの身元を知り、兄マイクたちの命と引き換えにダイヤを渡すよう通告する。ジャックはダイヤを見つけ出し、イヴァンに渡した途端、撃たれ、人質として連れて来られていたマイクは被弾する。イヴァンはジャックをあえて殺さず立ち去る。マイクは懐に入れていたウィスキーボトルのため命拾い、彼らははとらわれの身から脱出したK・Cと合流して、客たちを避難させようとする。いよいよ爆発がはじまり、イヴァンは脱出前に右腕のステファンに自分たちが掲げる理想に従わない部下を殺せと命じるが、ステファンはそれを拒否したため怒り、彼を撃ち、駆けつけた生き残りの部下も銃殺する。ジャックはイヴァンを追い詰める。一時はスキをつかれ絶体絶命のピンチに陥るが、生きていたステファンがイヴァンを取り押さえ、窮地を脱する。ジャックは隠れ場から出て来たグリーンを引っ張って近くの洞窟へたどりつく。一方、ステファンを殺したイヴァンは争いで散乱したダイヤを拾い集めながら、ホテルと運命を共にする。助かったジャックは、マイクらと喜びを分かち合い、さらにK・Cから彼女の本名と共に愛を打ち明けられるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイケル・マゾ
- 脚本
- ジョナス・カステル
- マイケル・バファロ
- 製作総指揮
- ロイド・L・シマンドル
- A. William Smith
- James Westwtel
- Robert W. Sigman
- ゲイリー・デルフィナー
- 製作
- ロイド・L・シマンドル
- 撮影
- ダニー・ノワック
- 美術
- アンドリュー・ウィルソン
- 音楽
- ピーター・アレン
- 編集
- Richard Benwick
- 特殊効果
- The Magic Camera Company
- 字幕
- 岡田壯平