悪いことしましョ!(1968)
劇場公開日:1968年10月30日
解説
イギリス出身でTVで活躍のピーター・クックと、同じくイギリス出身で俳優、作曲家として活躍しているダドリー・ムーア共同執筆のストーリーにより、ピーター・クックが脚色、「いつも2人で」のスタンリー・ドーネンが製作・監督したコメディ。撮影はオースティン・デンプスター、音楽はダドリー・ムーアが担当した。出演は、ストーリーを書いたピーター・クックとダドリー・ムーア、「空から赤いバラ」のラクェル・ウェルチほか。
1968年製作/アメリカ
原題または英題:Bedazzaled
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1968年10月30日
ストーリー
スタンリー(ダドリー・ムーア)はロンドンにある食堂のコック。彼はウェイトレスのマーガレットに片想い。悩みに悩んだ末、思いあまった彼は、遺書を書き、首をつろうとしたが、失敗に終わった。そこへ悪魔のスピゴット(ピーター・クック)が現れ、魂を売るなら、7つの願いをかなえてやるという。早速スタンリーは悪魔と契約を結んだ。彼の最初の望みは能弁になることだった。インテリ男となったスタンリーはマーガレットの心をとらえたが、最後の一線は越えられなかった。2番目の望みは億万長者になること。願いは叶ったがマーガレットの浮気で幸福の夢は破れた。悲観したスタンリーはスピゴットの家に泊めてもらった。すると翌朝、色欲の化身ともいえるグラマー娘ラスト(ラクェル・ウェルチ)が彼のベッドに食事を運んできた。だが彼女も高嶺の花。スタンリー第3の望みは人気歌手になること。全女性のアイドルとなり、マーガレットも彼になびいたが、ドタン場で彼の上をいく新人にさらわれてしまった。このように悪魔スピゴットが、懸命にスタンリーの望みをかなえてやっても結果は裏目に出るばかり。スタンリーの欲求不満はつのるばかりだった。そこでスピゴットは今度はマーガレットを人妻にしスタンリーの愛人という形で結びつけた。だがこれもダメ。そして最後の望みとして、マーガレットと自分を、心のやさしい親切な人間にして欲しいと願った。すると悪魔のスピゴットは、なんと2人を尼僧に変えてしまった。ここで、ようやく自分の愚かさを自覚したスタンリーは、魂売却の契約書をとり返し、本来のコックの姿に戻っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- スタンリー・ドーネン
- 脚本
- ピーター・クック
- ダドリー・ムーア
- 脚色
- ピーター・クック
- 製作
- スタンリー・ドーネン
- 撮影
- オースティン・デンプスター
- 音楽
- ダドリー・ムーア