私の運命
解説
美しい山間情話で、メイ・マレイ嬢が昨年四月製作した映画である。「南軍の花」の作者ハーヴェイ・シウ氏とジョン・クライマー氏の合作。マレイ嬢の夫君ロバート・Z・レナード氏の監督である。
1919年製作/アメリカ
原題または英題:What Am I Bid?
ストーリー
北国の人跡稀れな山奥に酒飲みのジョン・ヤーネルは娘ベティーと孤独な生活を送っている。ベティーは物の哀れを知る年頃を冷い父の傍に心淋しく1匹の子羊を唯一の友としてその日その日を送らねばならなかった。酒場の主人グリムプはヤーネルに酒を飲ませる代りに、ベティーをわが手に渡すという証書に署名させる。グリムプが娘に迫って来た時、町から来た若い収税吏ラルフ・マッグリッボンが現われて娘を助ける。グリムプは印度人のダーク・クラウドの力を借りて娘を拐かそうとする。これを遮げようとしたラルフは2人の為打倒された。ラルフが収税吏なるを知ったグリムプは、てっきり彼を殺したと信じて山奥深く逃込んで終う。ベティーはラルフを介抱し、愛する子羊を殺して肉汁を彼に進めるのであった。ラルフの父と許嫁のダイアナは都から来てラルフを旅館に連れ去った。役人がベティーを入札に附そうとした時グルムプが前の証書を示して娘の引渡しを迫るが、傷も癒えたラルフは愛する娘の為彼と闘って勝利を得、ベティーと婚約を結ぶに至る。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロバート・Z・レオナード