モロッコの動乱

解説

「桑港」「快速突破隊」のジャック・ホルトが主演する映画で、J・D・ニュウサムの原作をポール・フランクリンが脚色し「ポンペイ最後の日(1935)」「コングの復讐」のアーネスト・B・シューザックが監督に当たり、ジェームズ・S・ブラウン・ジュニアが撮影した。助演は「女優ナナ」「スター悩殺」のメイ・クラークを始め、「ベンガルの槍騎兵」のC・ヘンリー・ゴードン、「ロバータ」のヴィクター・ヴァルコニ、「美しき野獣」のハロルド・ヒューバー等である。

1937年製作/アメリカ
原題:Trouble in Morocco

ストーリー

ポールとリンダは商売仇の通信社に勤めている腕利の記者で、互に激しい競争を演じていた。ある時リンダが銃器密売の特種を探りにモロッコへ派遣されると口をすべらしたので、ポールは素早く彼女の旅行免状を横取してまんまと出し抜きモロッコへ渡った。調査を進めている中、ポールは運悪く原住民の襲撃に遭い、輸送して来た銃器を略奪された。ようやくフランス軍駐屯所に逃れて司令官ドルージェに面会したが、密売の風説はでたらめであると聞かされ、調査は一頓座を来すことになった。やがてリンダはポールが使用済みになって郵送して来た旅行免状で、彼の後を追ってアフリカに渡り彼と再会したが、ポールは司令官にあっても何にも得る所はないと告げ協力を約して袂を分った。ポールはある酒場でかつてニューヨークのギャングとして鳴らしたタイガー・マローンが落ぶれて外国人部隊に身を沈めているのに会い、一緒に酒を飲んでいる中、酔いつぶされ衣類も金もマローンに奪われてしまったので、止むなくポールは外国人部隊に入った。彼は上官に銃器密売の事実を語るが上官はこれに耳を貸さず、頭が変になっているのだと見なされてしまった。ポールは決意を固めて身を以て部隊員で密売者と気脈を通じているバルモに近付き、彼の信用を得手脱出の希望を打ち明ける。バルモが準備してくれた脱出の方法というのは、銃器を満載して砂漠を越え危険なアラビア人に引き渡すことであった。彼は裏をかいて銃器を本隊に引き渡そうとしたが阻まれて果さず、止むなく砂漠へ出発した。本隊では初めてことの真相を悟り、ポールの救援隊が組織されリンダもその隊員として彼の跡を追った。ポール一行は途中アラビア人の襲撃を受けて危険に瀕したが、ポールの勇敢な活躍によって危うく危地を脱した。かくて救援隊に救われ密売団を捕縛した二人は再びアメリカに帰り、二人は新聞界に夫婦として活躍することになった。

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