向う見ずの男
劇場公開日:1958年6月7日
解説
「失われたものの伝説」のヘンリー・ハサウェイ監督がチャールズ・O・ロックの原作を得て作った、罪のない若者が次々と不利な状況を得て恨みを受け追われるという設定の西部劇。脚色は「やさしく愛して」のロバート・バックナーと「眼下の敵」のウェンデル・メイス。撮影は「襲われた幌馬車」のウィルフリッド・M・クライン、音楽は「山」のダニエル・アンフィシアトロフ。主演は「夜を逃れて」のドン・マレイと「青春物語」のダイアン・ヴァーシという異色のキャスト。これを助けて「サンチャゴ」のチル・ウィルス、「ジャイアンツ」のデニス・ホッパー、「現金に体を張れ」のジェイ・C・フリッペン、往年のスター「ルムバ」のマーゴ、ハリー・ケイリー・ジュニア等。製作ロバート・バックナー。
1958年製作/100分/アメリカ
原題または英題:Man Hunt
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1958年6月7日
ストーリー
ニュー・メキシコの広野をトッド・ローマン(ドン・マレイ)は追われていた。ボイド3兄弟の1人と喧嘩した時、その男が彼のナイフの上に倒れて死んだ。故意にしたことと思い込んだ残る2人の兄弟と仲間が彼を追っているのだ。馬が脚を痛めて追っ手が迫った時、彼は牛の群れを暴走させて逃れた。ところが兄弟の1人がその牛群の蹄にかけられた。夜のキャンプに忍びよった残る1人のトムは、トッドの馬を射ったのみで逆に傷を負った。兄弟の父で家畜王のハンター・ボイド(R・G・アームストロング)は憎しみを増して自ら追っ手を編成し、トムを先にたてて追跡した。疲れ切ったトッドは流れで水を飲みながら眠って牧場主ブラッドリー(チル・ウィルス)に助けられ、6人娘の長女ファニータ(ダイアン・ヴァーシ)と知りあった。翌日牧場主に馬を貰って出発しようとした時、ハンター一味が追いついてきた。しかしハンターは、息子が射殺した代わりだと馬を1頭くれ、正午に又追跡をはじめるといって、いったん彼を逃すという妙な復讐法をとった。途中で一味をやり過ごしたトッドは、ジェーク(ジェイ・C・フリッペン)というインディアンに親しい老人と知り合い、コマンチ族に追われるハンターの子分2人が殺されるのを目撃する。ソコロの町についたトッドは、ハンター一味の罠を危うく逃れて、探していた父の死を確かめ、再びファニータ父娘の牧場に行き、彼女との親しみをました。そこへハンター・ボイド一味が乗りこんできた。トッドを逃して家探しを拒んだファニータの父は傷つけられ、怒ったトッドは一味を追って再びソコロにひきかえし、遂に彼等と対決した。トッドは酒場とホテルから十字砲火をあびせられて身動きが出来なくなったがボイド兄弟生残りのトムがランプを射って石油をあび、火だるまになったのを見て、敵である危険を忘れてこれを救けた。さすがのハンターも、残った1人の息子の命の恩人は射てず、銃をおさめた。トッドはやがてファニータの待つ牧場に向かった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヘンリー・ハサウェイ
- 脚色
- ロバート・バックナー
- ウェンデル・メイズ
- 原作
- チャールズ・O・ロック
- 製作
- ロバート・バックナー
- 撮影
- ウィルフリッド・M・クライン
- 美術
- ライル・ウィーラー
- ウォルター・シモンズ
- 音楽
- ダニエル・アンフィシアトロフ
- 編集
- Johnny Eh